テクノハウスの戦い 2022
テクノハウスの戦い 英: Battle of Techno House 2022 | |
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戦争: ウクライナ侵攻 | |
年月日: 2022年3月2日 | |
場所: ウクライナ ヘルソン市内 | |
結果: ロシア軍兵士の敗北・撤退 | |
交戦勢力 | |
ロシア | ウクライナ |
指揮官 | |
ロシアウラジーミル・プーチン | なし |
戦力 | |
ロシア軍 1 |
扉 1 |
損害 | |
弾薬 11発 時間 1分 |
ガラス 上半分 |
テクノハウスの戦い(英: Battle of Techno House 2022)はロシアのウクライナ侵攻中に起きた、ウクライナのヘルソンにある電気店にロシア軍が侵入を試みた事件、及びそれを元としたミームである。
また、これは現在ウクライナにおいて行われているロシア軍による略奪行為を象徴する物でもある。
背景[編集]
2022年2月24日からウクライナ侵攻の一環として始まったロシア軍のヘルソン攻勢中に発生した。
ロシア軍としては電撃戦を展開し短期決戦でウクライナを落とす予定であったが、ウクライナ軍の抵抗が想定以上に激しく物資不足に陥った[1]。そのため一部のロシア軍はウクライナ現地の民間商店で略奪行為を開始した。
この戦いを記録した映像はYeshiva World Newsというイスラエルのオンラインニュース誌のリポーターであるMoshe Schwartz氏のツイッターアカウントに投稿され、インターネット上を中心に拡散された。
戦闘経過[編集]
ロシア軍発砲開始
ロシア軍がテクノハウスの扉まで迫り、留金に十数発発砲する。
発砲開始から約33秒後
発砲を停止し扉の開放を試みるが、失敗する。
発砲開始から約35秒後
ロシア軍が扉の窓を銃で数回殴打し、上半分の破壊に成功する。
発砲開始から約49秒後
銃を捨て力づくで扉を引き、再び開放を試みるが失敗する。
発砲開始から約55秒後
体当たりにより扉を押すが、扉は動かない。
発砲開始から約60秒後
作戦は失敗し、ロシア軍は退却した。
その後[編集]
映像はロシア軍の戦力の低下を示すミームとして広がったが、同時にロシア軍の兵站問題やロシア軍の"軍事施設にしか攻撃していない"という主張[2]がこの略奪行為をする映像により嘘だったと発覚するなどの問題も浮き彫りとなった。
3月2日、ロシア国防省は中心部を完全に掌握したと発表した。[3]
脚注[編集]
- ↑ ロイター通信「ロシア軍のキエフ侵攻が停滞、士気低下も=米高官」(2022年3月2日) https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-russia-kyiv-idJPKBN2KY5D7 2022年3月7日閲覧。
- ↑ BBCニュース(2022年3月1日) https://www.bbc.com/japanese/60571213 2022年3月7日閲覧。
- ↑ ロイター通信「ロシア軍、ウクライナ南部ヘルソンを制圧」(2022年3月2日) https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-military-kherson-idJPKBN2KZ0MJ 2022年3月7日閲覧。