チャンドラー博士
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チャンドラー博士とは、HAL9000 および SAL9000 の産みの親(設計者)であり「育ての親」である。映画「二〇一〇」に中心的なキャラとして登場する。
概要[編集]
モデルはおそらく『星の構造』の著者チャンドラセカールとラマヌジャンであると思うが、アーサー・C・クラークに直接訊いたわけではないので確かなことは謂えない。
インド系であるので、微かにインド系の訛りがあるらしい。HAL と SAL を自分の娘のように可愛く思っているようである[1]。
人物[編集]
コンピュータ・サイエンティストであり人工知能研究者であり認知心理学者であある。さらに二児の父であり教育者としても有能という、遠山啓のような人物である。人工痴脳について研究しているとつくづくそう思う。
まず、公準を教えなければならない。「正しいこと」を定義として与えなければならないんである。「自然数」、「0」があって、剰余系などを踏まえて「自然数には『狭義の自然数』と『広義の自然数』があって …」から始めて、「基数」「序数」があって、そこから古典論理とか直観主義の論理とか様相論理とかいろいろ教えていったのだが、「日常の論理」まで教えきらないうちに矛盾した命令に引っかかって気が狂い、機能を停止されてしまったのである。そんな娘を孤独な夢から救い上げるために、レオーノフ号に搭乗して木星軌道まで行っちゃったという、けなげなお父さんキャラである。
「Papa told me」の的場信吉さんみたいなパパであり、『プロチチ』である。作中に記述はないが、たぶん独身であろう。
脚注[編集]
関連作品[編集]
- アーサー・C・クラーク/ピーターハイアムズ、映画『二〇一〇』
- 榛野 なな恵『Papa told me』
- 逢坂 みえこ『プロチチ』