ジャック・ロゲ
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ジャック・ロゲ伯爵(Le comte Jacques Rogge[1], 1942年5月2日 - 2021年8月29日)は、ベルギーの貴族、整形外科医、オリンピック選手、国際オリンピック委員会名誉会長。2001年から2013年まで国際オリンピック委員会会長を務めた。ジャック・ロッヘとも。
経歴[編集]
ベルギー王国のヘントで生まれる。2001年から2013年まで国際オリンピック委員会第8代会長を務める。五輪の商業化を進めたフアン・アントニオ・サマランチ会長の後任として就任し、肥大化した五輪の簡素化、近代化に尽力し、実施する競技の見直しも進めた。2005年に野球・ソフトボールの除外、2009年にはラグビーの7人制とゴルフの採用を決めている。
元々整形外科医だったため、ドーピング問題には妥協の無い姿勢で臨み、若者のスポーツ離れに危機感を持ち、五輪への関心を高めることを目的で原則15歳から18歳の選手を対象にしたユース五輪を創設し、2010年に第1回夏季大会をシンガポールで実施する。2013年9月、2020年東京五輪・2020年パラリンピックの開催都市を選定したIOC大会で「TOKYO!」と投票結果を発表している。そしてこの総会を最後に会長職を退任してトーマス・バッハに後任を譲り、自身は名誉会長に就任した。猪谷千春によると、「前会長(サマランチ)のようなカリスマ性は無いが、内に秘めた堅固な実行力があった」と言われている。
2021年8月29日に79歳で死去。