シレジア
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シレジアは、ポーランド(旧ドイツ領)の歴史的な地域。第二次世界大戦以前はドイツ領であったが、現在ではポーランド領となっている。
名称[編集]
ポーランド語では「シロンスク」、チェコ語では「スレスコ」、ドイツ語では「シュレジエン」。シレジアはラテン語での名称である。
地理[編集]
現在の、ポーランドのルブシュ県、ドルノシロンスク県、オポーレ県、シロンスク県に概ね相当する地域で、ドイツやチェコの一部も含む。オーデル川の中流域・上流域に相当する地域である。
中心都市はヴロツワフだが、最も人口が集中しているのは南東部のカトヴィツェ周辺である。
気候[編集]
西岸海洋性気候(Cfb)に属する地域が多い。夏は北海道の釧路並に涼しいが、冬の寒さは秋田あたりと変わらない。
歴史[編集]
古代には大きな国が無かったが、7,8世紀には、東方から進出したアヴァールの支配を受けていた。11-13世紀にポーランド領であった。14世紀に、大部分がボヘミア(神聖ローマ帝国の一部、後にオーストリアのハプスブルク家支配)に併合され、17世紀頃までボヘミアの一部とされた。18世紀のシュレジエン戦争において、プロイセンがオーストリアに勝利したことにより、大部分がプロイセンに併合された。以降、1945年までドイツ領。
第二次世界大戦にドイツからポーランドに割譲され、約600年ぶりにポーランド領となった。中世から近世を通してドイツの東方植民が行われ、シレジアもドイツ人が多数となっていたが、第二次世界大戦後にドイツ人の多くが退去した。