カーヒル

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カーヒル899年 - 950年)は、アッバース朝の第19代カリフ(在位: 932年 - 934年[1]

生涯[編集]

第16代カリフ・ムウタディドの子で、先代の兄・ムクタディルには息子がいたがムクタディルは息子が反乱を企てているとしてカーヒルを後継者に指名する[1]。932年にムクタディルが暗殺されたため、跡を継いだ。しかしカーヒルは冷酷で、自分を後継者に指名してくれた兄の母親や息子らを拷問にかけて富を搾り取ったり、暴利をむさぼったりした[1]。遂には甥のラーディーを幽閉するに及んで934年に宰相に宮中クーデターを起こされて廃位・投獄される[1]。11年後に釈放されたが、困窮の中に身を落として950年に世を去った[1]。享年52。

脚注[編集]

  1. a b c d e 小和田『世界帝王事典』P89

参考文献[編集]