アンテナ
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アンテナ(Antenna)とは、無線通信の送信部で作られた高周波エネルギーを空間に電波として放出したり、その電波を受け取り電気信号に変換する装置のことである。アンテナを指して空中線と呼ばれることもあり、無線関係の資格試験や許認可の申請書においてよく見られる。
電波を受信することにかけ、情報収集のために特定のジャンルや物事を注意深くすることを指して「アンテナを張る」ということもある。
概要[編集]
無線通信を行う上で必要不可欠な装置であり、質の良い無線通信のためには適切なアンテナの設置と調整が求められている。テレビやラジオの放送や携帯電話、無線LANにおいてもアンテナが利用されているなど、現代社会においては必要不可欠なものとなっている。
アンテナはその目的により長さ(大きさ)や形状、設置方法など様々な種類があり、目的や利用周波数、使用する無線機の出力に応じて適切なアンテナを選ぶことが重要である。受信においては受信感度などが悪くなる程度であるものの、送信を伴う場合に不適切なアンテナを接続すると効率が落ちるだけでなく送信機に悪影響を及ぼすこともある。
アンテナの種類[編集]
アンテナは指向性・無指向性のほか、その形状などで多種多様である。そのため、無線通信や放送において一般的なものに絞り列挙する。
- ダイポールアンテナ
- 略してDPとも呼ばれるアンテナの基本形(無指向)。八木アンテナの輻射器にもなる。
- 八木アンテナ
- テレビ受信で一般的なアンテナ(指向性)。DPアンテナを輻射器にし、導波器と反射器を備えて指向性を持たせたもの。導波器の数により「〇エレ八木アンテナ」と呼称することもある。
- ホイップアンテナ
- ハンディトランシーバーや車のラジオアンテナに多く利用されている無指向アンテナ。モノポールアンテナの一種である。
- グランドプレーンアンテナ
- GPアンテナやブラウンアンテナと呼ばれる無指向性アンテナ。アメリカで警察無線用に実用化されたのが初めてであり、ブラウンアンテナという呼び名はその開発者に由来する。
- ループアンテナ
- 導線をループ状にしたアンテナ。円形のものもあるが、四角い枠で作られることもあり、製作も比較的簡単なことから個人で製作する例もよく見られる。また、簡易的なものがミニコンポなどにAM受信用として付属していたこともある。