アルツハイマー病

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アルツハイマー病( - びょう)とは、認知症の一種で、生活に支障が出るほど記憶力が低下したり、今日の日付や自分のいる場所がわからなくなったりする進行性の病気である。20年以上かけて脳に異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が減って発症に至る。高齢者の認知症患者は日本では平成30年(2018年2月の段階で国内で500万人以上とされ、2025年にはおよそ700万人に達する見込みで、アルツハイマー病はその6割を占めているという。発症後に進行を遅らせる薬はあるが、現在においては完全に治す方法はない。予防策としては運動をしたり、を使うことがそれに繋がるとされている。また修道女の研究から、10代頃に言語的能力を高めておくと、将来発症を予防するという報告もある。

因みに、アルツハイマー病という名称の由来は医学者の「アロイス・アルツハイマー」である。

アルツハイマー病の原因のひとつに睡眠不足があるとされている。睡眠中にはアミロイドベータと呼ばれる脳のゴミが排出される。このアミロイドベータとは認知症の最大の原因であるアルツハイマー病の原因物質とも言われており、発症の20年前から30年前にかけて蓄積されるとされている。つまり、働き盛りの人間は十分な睡眠をとっていない場合、数十年先に認知症になるリスクを高める恐れがあるということになる[1]。ただし近年では、アミロイドベータは、アルツハイマー病の原因ではなく、結果として蓄積する物質ではないかとの考えもある。

認知症対策[編集]

厚生労働省は「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」によりアルツハイマー病を含む認知症対策を進めている。認知症対策の具体的内容は次の通り。

  • 実態の把握
  • 研究・開発の促進
  • 早期診断の推進と適切な医療の提供
  • 適切なケアの普及及び本人・家族支援
  • 若年性認知症対策

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]