アマデウス (映画)
『アマデウス』とは1984年のアメリカ映画である。
この映画のタイトルになっているのは、作曲家のモーツァルトのミドルネームである。
概要[編集]
オーストリアの宮廷に仕える作曲家のアントニオ・サリエリの人生と、彼の前に現れた天才作曲家モーツァルトを描いた映画である。なお、原作はピーター・シャファーの舞台劇。
ストーリー[編集]
その老人はオーストリアの宮廷に使える作曲家アントニオ・サリエリであった。この映画は、サリエリが神父に語った罪の告白の物語である。
イタリア出身の作曲家アントニオ・サリエリはオーストリアの宮廷に仕えるヨーロッパでトップレベルの作曲家で、真面目で礼儀正しく信仰心の篤い男だったのだが、彼の前に究極の天才作曲家モーツァルトが現れる。
モーツァルトは下品で、無作法で、落ち着きがなく、女ったらしで、遊び人で、乱痴気パーティーが大好きで、金銭感覚は気が狂っていて、大酒飲みで、馬鹿笑いばかりする最低の男であったが、天才的な音楽の才能に恵まれていた。
モーツァルトは5歳で作曲を始め、幼いころから目隠ししたままハープシコードを弾くことができた。また、後ろ向きでハープシコードを弾くという信じられない天才ぶりを見せた。
サリエリが苦心して作り上げた平凡な曲を皇帝に献上したときには、一回聴いただけで曲を覚えてしまい、上手にその曲を弾いて見せた。二回目に弾いたときにはサリエリを驚愕させる。即興でアレンジがを加えられていたのである。三回目に弾いたときには更にアレンジが加えられており、素晴らしい曲に変わっていた。宮廷を訪れていた外国の使節団が部屋を覗きに来たほどである。
オバタリアンがヒステリックに喚けば、モーツァルトは、その喚き声をヒントに名曲を作曲してしまうのであった。
また、モーツァルトは異教徒の国トルコの物語を題材とした常識破りのオペラを計画し、他の宮廷作曲家たちから反対を受けながらも大成功させてしまう。
モーツァルトの天才的才能を嫌と言うほど見せ付けられたサリエリは、モーツァルトが神から特別に素晴らしい才能を与えられていることを知る。その結果サリエリは、自分よりもモーツァルトに才能を与えた神に反感を募らせていく。
そしてある晩サリエリは、モーツァルトが体調不良の上にオペラの公演を終えて疲労困憊しているときに徹夜をさせて過労死させてしまう。
キリスト教的に見た、この映画の危険性[編集]
最後の誘惑という映画は冒涜的な内容だと主張する者は少なくないし、また確かに最後の誘惑は冒涜的な内容である。しかし、アマデウスでは露骨に冒涜的な表現をしていないために、観る者は警戒心を持たずに観てしまうが、観る者の心に神への反感を植え付けてしまう傾向はアマデウスの方が強い。
関連項目[編集]
動画[編集]
以下の動画は芸術性が異常に高いので、衝撃を受けぬよう御注意ください。