アズィーズ (ファーティマ朝カリフ)
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アズィーズ | |||||||||||||||||||||
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アズィーズ(Aziz)は、北アフリカのファーティマ朝の第5代カリフ(在位:975年 - 996年)。
生涯[編集]
父は第4代カリフのムイッズ。兄がいたが早世したため、シチリア出身の将軍であるジャウハルの助けを得て即位する。即位後は勢力拡大に努め、パレスチナやシリアまで版図を拡大し、メッカやメディナまで勢力圏を拡大した。さらに、東ローマ帝国が支配するシリア北部にも出兵したが、この戦いは長期化して次代のハーキムまで続けられることになる。アズィーズはトルコ人奴隷やマムルークらを軍隊に起用し、キリスト教徒やユダヤ教徒でも有能ならば要職に起用したりした。そのため、軍は強くなり、勢力圏も拡大して経済も強大化。版図の拡大で領土は栄え、カイロには大学が建設されるなど、彼の時代にファーティマ朝は全盛期を迎えた。
996年に42歳で死去したが、後継者の息子であるハーキムはわずか12歳だったため、ファーティマ朝は停滞期に入ることになった。
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