さくらインターネット
さくらインターネット(英:SAKURA Internet Inc.)とは、大阪府大阪市北区に本社がある、サーバー屋さんである。総合商社双日のグループ会社。
概要[編集]
データセンター事業も手掛ける大手で、レンタルサーバーなどのプランも種類が多い。国内最大[1]の総計232Gbpsのバックボーン(2010年7月29日現在)を有し、料金が比較的安価、日本のインターネットの黎明期から事業を開始していることによる信頼性などから、個人から法人まで幅広く利用されている。
特にハウジングサービスに関しては、豊富な契約プランとセキュリティ性、強力な耐災害性を持ち、有償サポートでラック内にネットワークを構築する場合、目的と予算を伝えれば、あとは任せるといった柔軟な対応も行える。
約款上の特徴として18禁・アダルト向けの内容(ただし創作物のみで、実写は含まず)の公開も認められているため、一時は多くの同人サークルがsakura.ne.jpやdojin.comドメインのウェブサイトを利用していた。
専用サーバの稼動数は国内有数の規模であり、2009年3月末時点で1万台以上の稼動実績を誇る[2]。また、レンタルサーバについても20万[3]を超えるユーザが利用している。
ここエンペディアのサーバーもさくらインターネットのサーバーを使っているようで、さくらインターネット側のメンテナンスで影響が出る事もある[4]。
障害[編集]
耐災害性においては、2006年8月14日に三国屋建設クレーン船が起こした接触事故(首都圏大規模停電)によって、関東で140万戸が停電し、一部で携帯電話が不通になったり、列車運行もできなくなったりしたにも関わらず、全データセンターにおいて停電被害ゼロという実績を残している。
耐震性については、基本的に震度7の地震にも耐え、自社の無停電電源装置とエンジン発電機によってある程度の間は電源供給ができる構造となっているとWEBサイトで紹介されている。また、セキュリティについては、すべての拠点において、出入り口やコロケーションルーム、その他ほとんどの扉がカードキーによる認証によってのみ開錠可能となっている。
なお2008年12月19日に西新宿データセンターにおいて、変圧器メーカの組み立てミスに起因する発煙事故が発生し[5]、同データセンターに収容されていたGREE・So-net blog・Seesaaブログなどのサービスが一時停止するといった問題も発生している[6]。
また、2018年9月6日の北海道胆振東部地震により、石狩データセンターへの給電が停止する事態となった。この時はほとんど全てのバックアップ装置が稼働したものの、一部の電源系統切り替え装置にて障害が発生、サーバー停止が発生した。その後自家発電装置の燃料残が心配されるも、電力網が復旧するまで持ちこたえた。えらいぞー
脚注[編集]
- ↑ さくらインターネット、バックボーンネットワークを232Gbpsに増強 - Yahoo!オンビジネス
- ↑ さくらインターネット、専用ホスティングサービスのサーバ稼動数が1万台を突破 - RBB TODAY
- ↑ さくらインターネット、「さくらのレンタルサーバ」の契約件数が20万件を突破 - プレスリリース
- ↑ “Enpedia:お知らせ/サーバーメンテナンス#2018-12-03_Sakura”. エンペディア (2018年12月3日). 2019年4月5日確認。
- ↑ 西新宿データセンター電源障害に関するお知らせ
- ↑ さくらインターネットのデータセンターに障害 - CNET Japan