かんころもち
ナビゲーションに移動
検索に移動
かんころもちは、サツマイモを混ぜこんだ餅。元々は長崎県五島列島(現五島市)の特産品、かつ冬季保存食であったが、現代では長崎県全域の特産品として県内各地で製造・販売されている。「かんころ」は五島列島方言で、サツマイモを薄く切って天日干ししたものを指す。
概要[編集]
同名で伝統的製法(後述)としての保存食と、水飴を加え菓子として販売されているものの2種類が同名で販売されており、通販など現物を見ずに購入する場合は割りと要注意かもしれない。
伝統的製法による餅としての味は、ほのかに甘みがあり、加熱しない場合の食感はややパサつき、弱加熱してやや粘りが出る。菓子としての商品は強い甘みがあり、また粘度があり非常に柔らかい。
調理時の注意点として、通常の餅と違い、加熱するとごく短時間でほとんど膨らまずに溶ける・張り付く・焦げるので要監視。なお水で加熱した場合はつなぎの餅米が溶けてしまうので「お雑煮を作ろうとしたのにサツマイモスープになった」はよくある笑い話。
伝統的製法[編集]
- サツマイモを半月ほど天日で水分を減らしておき、皮をむいて薄く輪切りにし、湯がいてから天日で干して、かんころとして保存しておく。
- 餅米を洗って、水に半日ほどつけてから蒸す。
- かんころを桶などに入れて熱湯で洗い、蓋をして、しばらくふやかしてから蒸す。
- 臼に蒸したかんころを入れて杵で突き、それに蒸した餅米を加えてよく突く。
- 冷暗所で保存し固める。
関連項目[編集]
というかひとつしかないんだけど「ごと餅」っていう、もろにサツマイモの食感な餅もある。
外部リンク[編集]
- かんころもち のレシピ - cookpad
- かんころもち - 亀屋饅頭