かんころもち

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かんころもちは、サツマイモを混ぜこんだ。元々は長崎県五島列島(現五島市)の特産品、かつ冬季保存食であったが、現代では長崎県全域の特産品として県内各地で製造・販売されている。「かんころ」は五島列島方言で、サツマイモを薄く切って天日干ししたものを指す。

概要[編集]

同名で伝統的製法(後述)としての保存食と、水飴を加え菓子として販売されているものの2種類が同名で販売されており、通販など現物を見ずに購入する場合は割りと要注意かもしれない。

伝統的製法による餅としての味は、ほのかに甘みがあり、加熱しない場合の食感はややパサつき、弱加熱してやや粘りが出る。菓子としての商品は強い甘みがあり、また粘度があり非常に柔らかい。

調理時の注意点として、通常の餅と違い、加熱するとごく短時間でほとんど膨らまずに溶ける・張り付く・焦げるので要監視。なお水で加熱した場合はつなぎの餅米が溶けてしまうので「お雑煮を作ろうとしたのにサツマイモスープになった」はよくある笑い話。

伝統的製法[編集]

  1. サツマイモを半月ほど天日で水分を減らしておき、皮をむいて薄く輪切りにし、湯がいてから天日で干して、かんころとして保存しておく。
  2. 餅米を洗って、水に半日ほどつけてから蒸す。
  3. かんころを桶などに入れて熱湯で洗い、蓋をして、しばらくふやかしてから蒸す。
  4. に蒸したかんころを入れて杵で突き、それに蒸した餅米を加えてよく突く。
  5. 冷暗所で保存し固める。

関連項目[編集]

というかひとつしかないんだけど「ごと餅」っていう、もろにサツマイモの食感な餅もある。

外部リンク[編集]