かけ算の順序問題
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かけ算の順序問題(かけざんのじゅんじょもんだい)とは、答えが掛け算によって得られる算数の文章問題において、特定の順序で書いた式のみを正解とする採点基準に対し、それは間違いであると主張する者の対立である。
概要[編集]
6人の子供におやつのチョコレートを5個ずつ与えたい時、チョコレートはいくつあればよいか |
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以上のような文章問題で、式を5 × 6 = 30と書いた場合のみを正解として、式を6 × 5 = 30と書いた場合は不正解とするような採点方針。学習指導要領やその解説には順序までは規定されていないため、学校・教員によって採点方針が異なる。例えば2年生の担任は前述の問題で6 × 5 = 30と式を書いても正答として扱ったのに、3年時の担任は6 × 5 = 30は誤答として扱うということが起きる。
掛け算や足し算は交換法則が成り立つため、本来順番について正しく守らせる必要はなく、当人が計算しやすい式で計算しても良い。
しかし、義務教育で重視される「出席主義」と同様、小学校では子供が文章題をきちんと理解しているかを教員が判定する要素としてかけ算の順序を守っているかを利用していることがあり、順序を守らせる指導方針が消滅するまでは時間がかかるとみられる。
関連項目[編集]
- 中央出版 - CMで順序問題や答え出し主義をあざ笑うような、イギリスの足し算の出題スタイルを紹介。