あおりハンドル
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あおりハンドルとは、自動車を運転する際に見られる謎の現象である。
概要[編集]
交差点などで右左折する場合、進行方向と逆に一瞬だけ回頭してから再度ハンドルを切って進行方向へ進む現象である。低速で曲がる経路で特にみられる現象である。中には隣の車線にまではみ出すこともあり、大変危険な行為であるとされる。
なお、大型トレーラーの旋回や狭隘路にV字型に進入するなど、安全上やむを得ない場合のあおりハンドルは社会通念上問題ないとされることが多い。
仮説[編集]
あおりハンドルの原因としていくつかの仮説が立てられているが明確な答えは見つかっていない。 以下に挙げられている仮説を挙げる。
- スピード超過説
- 交差点への進入スピードが速すぎ、安全に通過するためにアウト・イン・アウトのラインを取ろうとした説である。しかし、そもそもそのようなスピードで交差点に進入する時点で論外である。また、アウト・イン・アウトのラインであるならば最初から右側を走ればよく、寸前で逆方向にハンドルを回す必要性はない。そのうえ、あおりハンドルは超低速でも見られる現象である。
- 荷重移動説
- 交差点の進入時、進行方向と逆にハンドルを切ってから進行方向にハンドルを合わせることで、コーナーの外側のタイヤに荷重をかけることができる。この荷重移動によりタイヤを路面に押し付け、コーナリング時のグリップを増やそうとしている説である。しかし、そのようなグリップ力を必要とする交差点はほぼ皆無であり、そもそも交差点の右左折時程度の低速でタイヤのグリップ力が失われるということは積雪や凍結時などである。そんな路面状況であおりハンドルを繰り出すなど危険以外の何物でもない。
- なんとなく説
- 「なんとなくかっこいいから」や「なんとなくやってるから」という、特に理由なくやっているという説である。一時期は最も有力な説とされていたが、このように危険な行動をなんとなく実行に移すだろうか、という意見もあり、議論は再び振出しに戻っている。
人類は愚か
逆ハンドルとの違い[編集]
あおりハンドルと混同されがちな技術として、逆ハンドルという運転技術がある。これはカウンターステアとも呼ばれるものであり、後輪が滑ってスピンに陥ろうとしている車を制御するためのテクニックである。
フェイントモーションとの違い[編集]
上記の「荷重移動説」に述べた行為はフェイントモーションと呼ばれる技術であり、ブレーキとステアリング操作により急激な荷重移動を意図的に起こし、ヘアピンをサイドターンで抜けたりドリフト状態に持ち込むために使われるドラテクの一種である。なお、当然ながら一般公道で普通に運転する場合に要求されることはまずないと思われるテクニックである。