The Angry Video Game Nerd
The Angry Video Game Nerd(略してAVGN)とは、アメリカ在住の映像クリエイター、James Rolfe(ジェームズ・ロルフ)氏の通称で、彼が製作するゲームレビュー動画の名称でもある。
概要[編集]
アメリカのゲームサイトであるGameTrailers[1]上にて、主にクソゲーを取り上げている動画で、自主映画監督でもあるRolfe氏が手掛けるクオリティの高い動画と彼の面白おかしいキレっぷりとゲームに留まらないサブカルチャーへの造詣の深さが人気を博すようになった。おそらく日本においても最も有名な海外のクソゲーハンターで、ニコニコ動画には有志による日本語訳動画が投稿されている。
元々の動画名はThe Angry Nintendo Nerd(略してANN)で、NES[1]のクソゲーをレビューしていたが、泣く子も黙る任天堂法務部の目をかいくぐるためNES以外のクソゲーを取り扱うようになったことから、現在の名前に落ち着いた。
2013年には劇場版AVGNが公開される予定になっている。現在ニコニコ動画に予告編の日本語字幕が掲載されており、取り上げるゲームも、それに関する寸劇も過去最大級のものが用意されている。
怒れるゲームオタク[編集]
さて、この動画の何が面白いかって、一番は彼のクソゲーに対する怒り方である。まずジャブとして口からfuckだのassだのpeace of shitだのと言った罵倒語が飛び出す。視聴していくうちに、何かを罵倒するための英会話法が劇的に身につくこと請け合いである[2]。怒りがヒートアップしてくると、ソフトに唾を吐きかけたり下痢を垂らしたり[3]粉々に破壊したり[4]・・・・・。あるときにはゲストとして出演したゲームのタイアップ元となったキャラクターに切諫することもあれば、産業廃棄物まがいのゲームハードや周辺機器を壊したり燃やすことも。
もう一つは、作品の作りこみのすごさである。前述のとおり、James Rolfe氏は自主映画監督でもあり、短編ストーリー、CG、寸劇、特殊効果をふんだんに盛り込んだ氏のレビューはもはや一つの映像作品である。良作とそれにまつわる映画のレビューかと思いきや、そこからAVGNの妄想推理が展開され、最終的にはゲームから悪魔が登場、スーパーメカデスキリスト2000B.C.ver4.0β[5]と戦いを繰り広げる・・・・何を言っているのか筆者にもわからなくなってくるが、このような視聴者を退屈させない構成力がこの動画の最大の魅力と言ってもいい。
スタッフ[編集]
- James Rolfe
- いわずもかな、AVGNその人。実は既婚者。彼の部屋には古今東西から集めたあらゆるゲームが収められている。コレクションが多いためか、背表紙にラベルがないゲームを嫌う。開始当初はやせ形だったが、奥さんの料理がおいしいのか、回を重ねるごとに少しずつ太っていく。そして元に戻ったと思ったら、今度は髪の毛が危なくなりだし、視聴者を別の意味でハラハラさせている。AVGNの他にも、cinemassacreとして映画批評、Board Jamesとしてボードゲーム批評をやってたりもする。
- Kely justin
- ギターガイ。AVGNのテーマ曲を弾き語りで歌っている人。たまに本編に出演することもあるが、基本的にはAVGNの部屋のソファ裏に潜んでいる。
- Mike Matei
- 絵師。毎回のタイトルとなる絵を描いている人。ゲストキャラクターの中の人を務めており、特にバットマンのジョーカー、オズの魔法使いのライオン[6]の熱演ぶりが光る。Board Jamesの対戦相手役でもある。
AVGNのテーマソング[編集]
AVGNの暴言名言や名シーンをもとにギターガイによって作られたテーマソングがあり、動画のOPとして用いられている。これを聴くたびにAVGNの動画が始まるのだというわくわく感を与えてくれるテーマソング。海外においては、弾き語りやインスト演奏や打ち込みなど、多くの人々にリスペクトされている。但し、いたいけな少女がピアノで演奏していたり、何かのイベントなのか、大人数で合唱しているのを聴くとハラハラさせられる曲でもある。おいィ?歌詞わかってるのか?それはAVGNの曲だぞ?公共の場に最もふさわしくないであろうテーマソングだぞ・・・・・・まぁ、そういうところが愛されている人物だからリスペクトとしてはいい形なのかもしれない。