NNLinux
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NNLinuxは、DebianおよびUbuntuをベースに日本で開発されているLinuxディストリビューション[1][2]。
「NN」の名前の由来は野々村竜太郎元兵庫県議から[3]。
概要[編集]
2020年1月現在、UbuntuをベースにしたBasix Editionや、Raspberry Pi向けのPi Editionなどに移植、開発されている[4]。
NNLinuxはLive CD環境、インストール直後から日本語入力に対応している[2][4]。また、DebianをベースとしておりAPTが利用でき、Debianの豊富なパッケージが利用可能である[注釈 1]。
リリース[編集]
主なリリースを以下に列挙する[4]。
主なバージョン | リリース日 | 主な変更点 |
---|---|---|
Beta1 | 2019年4月29日 | Debian sidをベースにした初回リリース版 |
Beta2 | 2019年5月3日 | 日本語化・内蔵ソフトウェアの追加 |
Pi Edition | 2019年5月22日 | Beta2をRaspberry Pi向けに移植したもの |
Web Edition | 2019年7月3日 | Web閲覧用に特化したエディション |
Beta3 | 2019年6月23日 | Chromiumが起動できないバグの修正が加えられた |
Basix Edition | 2019年7月9日 | Ubuntuをベースとした新しいエディション。様々なドライバーが利用可能に |
Basix for 64bit | 2019年7月16日 | 64bit対応。(Ubuntuベース) |
Beta5 | 2019年7月30日 | Debian派生ディストリビューションではじめてCalamaresインストーラが採用された |
Beta6 | 2019年8月11日 | ディスプレイマネージャ(ロック画面)がLightDMからGDM3へ変更された。インストーラにrootパスワードが設定可能に。複数ユーザーが使用可能になるよう改善された |
Lite Edition | 2019年8月16日 | 軽量版エディション。デスクトップ環境にLXDEが採用された。RAMが64MBでも動作する[5] |
Beta7 | 2019年10月20日 | OS全体の速度の改善。安定性と機能面の調整。ディスプレイマネージャ(ロック画面)のLightDMへの変更 |
Beta8 64bit | 2019年12月29日 | Debian10をベースにした64bit対応版。インストーラにユーザーを削除する機能が追加された |
Beta9 | 2020年2月24日 | DVDからの起動に対応。Windowsアプリケーションの利便性向上。自動ログインの対応。デスクトップのデバイスの表示の削除 。その他細かいバグ修正 |
GNOME
Edition |
2020年3月22日 | Twitterのみで配布。デスクトップ環境にはGNOMEが使われている。 |
派生Linuxディストリビューション[編集]
NNLinuxをベースとして作られたLinuxディストリビューションが存在している。
- yellowleaflinux NN base edition NNLinuxBeta7をベースとしている。
- MillenniumLinux Beta3[6] - NNLinux Beta7 をベースとしている。
プリインストールソフトウェア[編集]
以下のようなソフトウェアがプリインストールされている[2]。
- Chromium(ウェブブラウザ)
- LibreOffice(オフィスソフト)
- GIMP(画像編集ソフト)
- Mozilla Thunderbird(メールクライアント)
- VLC Media Player(動画・DVD再生ソフト)
- SimpleScreenRecorder(画面録画ソフト)
- Wine(Windowsアプリケーションを実行)
- GNOME サウンドレコーダー(録音ソフト
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ APTはDebianの機能。
出典[編集]
- ↑ 日本で開発されたLinux3選|ざっくりLinux!⑫ - ウラの裏
- ↑ a b c NNLinux Beta7: 日本の学生が開発した超軽量国産Linuxを試してみた。 | PC-FREEDOM
- ↑ 作者の投稿(Twitter)
- ↑ a b c “NNLinux公式サイト” (日本語). NNLinux. 2020年1月18日確認。
- ↑ 公式サイトに記載
- ↑ MillenniumLinux Beta3 は NNLinux 開発者本人が開発している。