F-14 (戦闘機)
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F-14 トムキャット(F-14 Tomcat)とは、アメリカ海軍の双発複座艦上戦闘機である。
概要[編集]
可変翼の代名詞的存在。艦上戦闘機としてのF-4の後継機と言える機種。
艦隊防空という重要な役割を担う存在という事もあり、性能は高く、改良を重ねつつ長期に渡って運用された。
アメリカ以外ではイラン空軍でも運用され、アメリカ海軍にも恐れられる程の「中東最強の戦闘機」と揶揄された[1]。
武装[編集]
- AIM-54 フェニックス
- 艦隊防空用の長距離空対空ミサイル。トムキャットでしか使えない専用装備。味方艦隊に攻撃してくる対艦ミサイルや巡航ミサイルを迎撃可能だったようだが、アメリカ海軍では実戦で使用される機会は無かった。イラン空軍で活用されたフェニックスミサイルは、イラン・イラク戦争でイラク空軍の戦闘機を何機も撃墜している。重量が大きく、機にフル装備すると、航空母艦からの発艦はできても着艦はできなかったため、フル装備での発艦は訓練を含めてミサイルを使用することを前提に行われた。
イラン・コントラ事件[編集]
イラン革命によるアメリカ大使館占拠事件により、アメリカ合衆国とイランは断交した。ちょうどその頃、アメリカ政府は南米の反政府勢力のコントラに武器を渡す必要があったが、議会の承認が得られる可能性が低いとみると、仮想敵国であるイランにF-14戦闘機の部品を第三国を通じて密輸出し、得られた代金でコントラに武器を渡した。アメリカ合衆国政府が自ら行った密貿易ということで大きなスキャンダルとなった。
関連項目[編集]
参考動画[編集]
主な登場作品[編集]
脚注[編集]
- ↑ イラン・イラク戦争の際には、アメリカのヴィンセンス (ミサイル巡洋艦)が、接近する民間機(エアバスA300)をイランのF-14と誤認し、スタンダードミサイル2発で迎撃、これにより乗員乗客290名全員が死亡した。jawp:イラン航空655便撃墜事件
関連項目[編集]
- 航空機の一覧
- F/A-18 (航空機) - 後継機
- VF-1 バルキリー - 架空の可変戦闘機。F-14のデザインを参考にされている。