ETC車載機

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ETC車載器(-しゃさいき)とは、高速道路などの有料道路においてETCシステムを利用して料金を支払うために必要な無線機器である。料金の収受以外にも交通情報などの情報を道路脇にあるITSスポットから双方向の通信でやり取りすることができる(ETC2.0)。

概要[編集]

ETC車載器は主にその構造によりアンテナ部とカードリーダー部が分離しているもの(分離式)のものと一体となったもの(一体式)の二種類に分けられている。自動車によってはETC車載器を設置するためのスペースを設けているものもあり、メーカーオプションなどで取り付けるETC車載器はビルトイン式とも呼ばれる。

取り付け自体は難しいものでもなく、配線の隠し方や取り回しのほうが技術を使うほどである。一般的にカーナビなどのアクセサリを自分で取り付けることのできる技量があればDIYで取り付けることも容易である。なお、機種によってはカーナビと連動できるタイプもあるため、ETC車載器とカーナビが古くなったり新しく取り付ける場合は同時に行うと作業が短縮できることもある。

取り付け後は「セットアップ」を行う必要があり、これは特定のセットアップ認定店でのみ行うことができる。逆を言えば個人や認証されていない自動車整備店でのセットアップは不可能である。

2022年問題[編集]

2005年にスプリアス規格が改正され、移行期間として2022年11月末までが設定されていた。ETCは2001年ごろから普及しだしており、この規格改正前に製造された機種は「旧スプリアス規制適応機種」として移行期間終了後に使用できなくなると告知されていた。そのためほとんどの機種については影響を受けないものの、セキュリティ面におけるETCの更新問題が混同され、ETC2.0以外が2022年で使えなくなるという誤解も多く飛び交っていた。なお、そちらの更新期限は2030年ごろ変更するという方針であり、2030年問題と呼ばれていることも。

関連項目[編集]