ELIZA

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ELIZAとは、プロダクション・システムのワークフレームのひとつ。

概要[編集]

いわゆる「人工無能」を構築する際に、「これこれの入力があった⇒これこれの反応を返す」というプロダクション・ルールを扱うシステムである。「ドクター」や「ラクター」といったシステムが有名である。

人間生活との関わり・利用[編集]

「適当に相槌を打っておけば、人間はそのうちに諦めるだろう」という発想による。「対話」にはならないので、作者は「『ChatGPT』なんて、その程度のもんだよ?」と言ったら追出された。
自然言語インタフェースを踏まえた知識ベース」を目指したところが、「儲かりそうにない」と判断されたらしい。せめて「人工無脳」の先にある、推論機構を備えた「人工痴能」くらい開発してくれんか、と思う。

DOCTOR[編集]

ELIZA 上に構築されたスクリプトとしてはもっとも知名度が高く、類似のシステムは数多く作られた。いわゆる「人工無能」の元祖である。

「父」「母」「兄」「妹」「息子」「娘」などが出てきたら
「貴方の家族について、もっと話してください」
質問されたら
「もっと詳しく」「もっと具体的に」「続けてください」
罵倒されたら
「そのような穢い言葉を使わないでください」

普通の会話が続くと難しくなってくる。
「なるほど?」「それから。」「あなたはそのことについてどう思っていますか?」などいろいろ。 これが成功したために、「寿司屋無能」などが生まれ、「あっしはそういう難しい話はわかんねぇけど、」みたいに話題を逸らすなどして会話を続ける。「あ、すいません、ちょっと電話が入っちゃったもんですから」。タイムラグ。「で、ご注文はなんでしたっけ?」という大技っっちゅーか荒業もあった。

上司無能[編集]

こうなると「患者」側にも着目するという着眼点もあるわけで、「上司」というスクリプトも構築できるかもしれない。
「上司」は「そんな話は聞いていないぞ!」「私はちゃんと言ったぞ!」「私の話をちゃんと聞いていないからだ! で、キミはどうやって責任を取るんだ!」「そういうことを言ってるんじゃない!」「どうしてキミは解ってくれないんだ?」「いいかげんにしろ!」「そんなことを聴きたいんじゃない」「話にならんな。」とか言っていればいいのである。「で、あの件はどうなった?」「あの件といえばあの件だろう?!」「私の口から言わせたいのか?」「どうなんだ!」とか応答してきて、最終的には馘首になるのである。従って、「懐に辞表を入れてブン殴る」みたいな話になるので、「ダメ上司にプレイさせてどう人格が変化するか」は研究の余地がある。
残念ながら日本語処理の精度が現時点ではあまり高くないのと、日本語文法などのリテラシーを持つ人物にリアリティがないので実現していない。
もし実現したら「懐に匕首」オプションとかつけて、なんだそれは。なにを貴様は。おまえは自分のやっていることがやめろやめてくれだれくぁwせdrftgyふじこlp、みたいなエンディングもあったら面白そうだ。これなら1セッション1ドルは取ってもいいと思う。

脚注[編集]

関連項目[編集]

参考資料[編集]

  • 橋田浩一『にばんせんじ にほんご いらいざ』(コンピュータ・サイエンス専門誌『bit』に掲載)