日本語文法

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日本語文法(にほんごぶんぽう)とは日本語の文法における系統のひとつである。

  • 来日した外国人の子弟や、結婚や就職の結果として日本に在住している人や、幼少期を海外で過ごすなどして「母語としての日本語」が不自由である人のための文法理論
  • 日本語処理技術者にとっての文法理論。
  • 日本語そのものを研究をしている、「コミュニケーションの手段」という側面から離れた視点から構築された文法理論

を総称した語である。

もうひとつの側面として、

  • (能・狂言・歌舞伎を含む)古典作品で用いられる文語の文法(文語文法)
  • 漢文の文法
  • (いわゆるカタカナ語を含む)英語・ドイツ語(医学化学)・フランス語・イタリア語(音楽料理)などの外国語(主に語彙のみが移入されるが、フランス語のように「形容詞が形容される名詞の後にくるなど(「モン・ブラン」など)」)の文法
  • (方言などを含む)それらを ひっくるめた現代日本語

を総称した語でもある。

概要[編集]

要するに、いま現在世の中でフツーに通用している日本語の文法というものを、おもに実用面から捉えることに軸足をおいて研究した結果が日本語文法はここに含まれる。
ただし説明する相手が人間なのかパソコンなのか、アメリカ人なのか日本人なのか香港人なのか臺灣人なのかロシア人なのかウクライナ人なのか、仮に人間であるならばマンガやラノベやアニメは好きなのか、はたまた日本の古典文学が好きなのか、氷室冴子の『ざ・ちぇんじ!』とさいとうちほ『とりかえ・ばや』ととりかへばや物語の全部イケますという人かは問わず、広く深く掘りさげようという欲張りな文法理論である。そのためには手段は問わず、パソコンでも統計学でも使えるものは使い倒そうという下衆な性根を基本とする。
現在のデータ処理環境は半端ではないので、文法が多少怪しくても実際のテキストデータを大量にぶっつけてやればいちおう恰好はつくわけで、改良しながら走ってもそうそう変なことは起きないという程度までは煮詰まっている。あとは使い勝手の問題である。

構文論[編集]

そもそも文法には

規範文法
「日本語はこのように使いなさい」という規範を示す文法。敬語の使い方とか「『ら抜き言葉』は使わない」といった、校則やビジネスマナーの類。
解釈文法
「日本語のこういう表現は、このような意味を表している」という説明書から日本の古典作品などまで理解する文法。たとえば「落石注意」は「落ちてくる石に注意しろ」なのか「落ちている石はミミックが化けたものかもしれないから注意しろ」なのか「『これこれ、こんなところに落ちていてはいけないよ』と注意しろ」なのかという文法。
説明文法
「なぜこういう表現を使うか」という説明のための文法。「漢語には『ご』をつけます」「じゃあ、『お葬式』ではなく『ご葬式』ですか」「……」
記述文法
「日本語の表現はこうなってます」という文法。ほぼ人間には無理なようだが、パソコンは意外に強く、規則を教えると例外をびしばし指摘してくれるので、一年間パソコンと格闘したらプロを名宣れるくらいの実力がついた。

述語[編集]

述語は、動詞、形容詞、形容動詞「だ」「です」「である」「なり」「たり」。名詞が述語のように使われる場合、準体助詞「の」と助動詞「だ」「です」が省略されていることが多い。

文法格[編集]

述語から割り当てられた役割であり、「班」のようなもので、役割は一意(ユニーク)であるから連帯責任がある。「ラーメンをチャーハンを餃子を食べる」は誤で、「[ラーメンとチャーハンと餃子]を食べる」が正。「ディナーコースのBを食べたんですけど、ついてきたグラスワインは“食べ物”ですかぁ?」「そういうときは『食べる』より『摂る』ほうがいいですねぇ。『餃子でビールを飲んだ』だと餃子は具格であって目的格ではありませんしね」とかサラッと答えられる国語教師はカコイイ。
主語を示す格助詞は存在せず、とりたて詞「は」や「が」が用いられることが多い。「は」は「弱いとりたて」、「が」は「強いとりたて」である。 なお、主語は省略されることも多い。英語の命令文などでも同様だが、英語においては日記などは主語を省略することも多いという。 対面して話しているときに、主語を省略しても「命令」とは受け取られないだろう、というところから、主語である自称を省略するのは自然でありそうに思う。

文型[編集]

名詞の格は、格助詞をつけて表す。対格には「を」、与格には「に」があるが、とりたて詞との関連で示されないこともある。なお、主格の格助詞は存在せず、主格には格助詞がなく、弱いとりたて詞「は」が暫定的に使われる。所有格には「の」、所有格は修飾する名詞より前に、主格・目的格は述語より前に置く必要があるが、それ以外に語順のルールはない。 所有格以外の大抵の格は、文の主題を表す句になりうる。間接目的格は「には」、位置格は「では」と、格助詞に「は」をつけて表すが、主格と直接目的格のみ単に「は」を用いる。また、述語が前の文と同じになることを示す場合、「は」「には」「では」ではなく「も」「にも」「でも」を用いる。

脚注[編集]

関連項目[編集]