4th MEDIA
4th MEDIA(フォース メディア)は、株式会社NTTぷららが運営していた映像配信サービスである。但し、テレビサービスは、株式会社アイキャストが電気通信役務利用放送(有線役務利用放送)をしていた。2008年7月31日をもって事実上サービスを終了した(後述)。
名称[編集]
従来の地上波、衛星放送(BS、CS)、更にそれらを再配信するケーブルテレビに次いで、インターネットプロトコル回線を使い、テレビ番組(現状CSのみ)やビデオ・オン・デマンド等のサービスを提供する第4番目の放送サービスを目指して命名された。
システム[編集]
4th MEDIAが提供するセットトップボックスを、ルーターとテレビに接続して使用する。
放送の配信にはIPv6を使用する。そのため、加入にはNTT・Bフレッツへの加入が必須で、IPv6に対応したサービス(NTT東日本:フレッツ・ドットネット、NTT西日本:フレッツ・光プレミアム またはフレッツ・v6アプリ)へ加入する必要がある。
4th MEDIAと提携しているプロバイダ(So-net・BIGLOBE・@nifty・Panasonic hi-ho・ぷらら)の契約者はそのプロバイダの料金と合算して支払いが出来る。また、OCNシアターのテレビサービスは、4th MEDIAの提供によるものである。
サービス内容[編集]
- テレビ
- 専門チャンネルが視聴できる。約40chのベーシックチャンネルと、追加料金の支払いが必要なプレミアムチャンネルがある。なお、地上波放送は視聴できない。株式会社オンラインティーヴィ(→同社を合併した株式会社アイキャスト)が担当。
- スカパー!で放送されている同じチャンネルでも、権利上の理由により、一部放送されない番組がある。
- (例)2007年の場合、J SPORTSで放送されている、中日ドラゴンズ主催のプロ野球全試合、広島東洋カープ主催のプロ野球一部試合等
- ビデオ
- 映画・スポーツなどの作品を視聴できるビデオ・オン・デマンドサービス。Vゾーンの作品は月2作品まで無料視聴できる。それ以外は作品単位の課金。
- カラオケ
- 約1万曲を提供。使用数にかかわらず定額(購入から24時間使い放題)。
制限事項[編集]
- ADSL回線ではサービス利用不可
- 家庭向けで1台のテレビにつきセットトップボックス1台が割り当てられる。また学校・病院・店舗・食堂など不特定多数が利用する場所では利用禁止となっている。
今後の事業展開[編集]
送出設備の増強と、NTTグループ関連の映像配信事業の統廃合により、4th MEDIAはオンデマンドTV・OCNシアターとともに、2008年3月31日より開始される映像配信新サービス「ひかりTV」に順次移行・一本化することが、事業各社から発表された。
その前段階として、同年3月1日付でこれまで4th MEDIAのテレビサービスを担ってきた株式会社オンラインティーヴィは、オンデマンドTVで同様にテレビサービスを担う株式会社アイキャストに吸収合併されたほか、そのオンデマンドTV自体も株式会社オン・デマンド・ティー・ビーより、株式会社NTTぷららへ事業譲渡されて、前者は清算された模様である。
そして同年7月31日に4th MEDIAはひかりTVに統合された。ただし、hi-ho経由での映像配信サービスについてはひかりTVへの統合は行わず、サービスを終了した。