黒木御所
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黒木御所(くろきごしょ)とは、島根県隠岐郡西ノ島町別府275にある後醍醐天皇の行在所だった御所である。
概要[編集]
別府港のすぐ東の別府湾に突き出た天皇山という丘の上にある御所である。鎌倉時代末期に鎌倉幕府を討幕しようとした後醍醐天皇が元弘の変を起こして失敗して捕縛された際、幕府によって隠岐に流された際、1年間ほど行在所を置いた御所であると伝えられている。ただし、天皇の行在所が黒木に置かれたとする説は『太平記』や『隠州視聴合記』などの史料に見えるものの、これらは史料性としての信頼性が疑問視されている部分も少なくないし伝説的な部分も多いため、天皇の行在所は本当は島後の国分寺とする説が有力になっている。
なお、黒木御所は急な石段を登るとクロマツに覆われた頂上に行在所跡、後醍醐天皇を祀る黒木神社などがあり、地元には空堀、お茶屋、局ノ内などのゆかりの地名も残っている。なお、この近くに見付島という小島があるが、これは後醍醐天皇が隠岐に流された際に隠岐の守護を務めていた佐々木清高が見張りを置いて天皇を監視していたと伝わっている。丘の登り口には御所に関する資料を展示した黒木御所碧風館がある。
アクセス等[編集]
- アクセス:別府港から徒歩で約12分
- 駐車場:10台(無料)