麩の焼き(ふのやき)は、日本の茶菓子、和菓子である。
小麦粉を水で溶いてそれを薄く焼き、白味噌を塗ったもの。千利休の茶会を記した書物『利休百会記』によると、使った和菓子の中で最も出てくる回数が多く、68回だという。続いて多いのが焼き栗、あんころ餅の原型である珠母だという。安土桃山時代の代表的な茶菓子で、今で言う練り切りのようなものである。