電子掲示板
電子掲示板とは BBS ともいい、回線越しに(リアルタイムではなく)連絡が取れるシステムまたはその運営を行なっているサーバーサイトをいう。
ファクシミリ(ファックスあるいはファクス)と(駅や町内などにある)掲示板の発展形であるといえる。
概要[編集]
コンピュータ社会においては、
- インターネットの商行的利用が可能になる以前のインターネット内の電子掲示板
- 公衆回線とモデムを用いた、いわゆる「草の根 BBS」
が、黎明期あるいは第一期といえよう。第二期は
- インターネット上に公開された BBS
をいうが、大きく
- メンバー認証なしの短文系 BBS(代表的なものは「2ちゃんねる」)
- 長文系掲示板
があり、さらに長文系は
- メンバー以外は、見ることはできるが投稿することはできない
- メンバー以外でも、見ることはできるし、投稿することも ある程度可能。
- メンバー以外には、見ることはできるが、会員登録しないと投稿できない。(会員制)
の三種がある。長文系の BBS は短文系から大量の「荒らし」が襲ってきたため地下に潜り、現在ではML(メーリングリスト)を活動の場にしていることも多い。とくにハンディキャップを持っている方々の BBS は、短文系でも長文系でも荒らしが多く、匿名ではなく固定ハンドルを使う常習的な荒らしも多い。それが WikiPedia などに食い入って、他の MediaWiki を使用したサイト(当Enpedia などを含む)を攻撃するといった被害もある。
人間生活との関わり・利用[編集]
同一時間帯にログインしているメンバーの間ではP2Pのライブチャットもできるという機能が備わっているサイトもあるらしい。現在でいうとメッセンジャーである。スマホでライブチャットをするのも無理っぽいので、この機能を備えているサイトを知らない。
入室すると ハンドルが表示されるが、個人宛のメッセージも同様に「(ハンドル)> 」で示され、初対面の場合「//」(「ノック・ノック」と呼んで、「もしもし?」の意)がお約束である。
Wikiシステムとの違い[編集]
いわゆる、公衆回線における「草の根 BBS」の時代は、とりあえずデータを共有するだけでよかった。
その後、インターネットとHTMLの普及によって、「テキストデータと HTML の記述が競合する」という問題が出来し、サニタイザが生まれた。
ここにWiki記法が被さるわけで、元々のテキスト⇒サニタイズされたテキスト⇒HTMLのテキスト⇒Wiki記法のマクロを埋めこれたテキスト⇒マクロ展開されたHTMLのテキストという五段階六種のテキストが混在するため、なかなか一筋縄ではゆかず、それぞれの変換プロセスがどの段階で用いられているかによって結果は異なりうる。
ところがMediaWikiではこのあたりの機構がどうなっているかが明らかにされておらず、Wiki記法に関する文書化も厳密には行なわれていない。
この点は改善していただきたく思うが、どうか。
語源[編集]
歴史的には、駅馬車の駅停にある掲示板(ブレティン・ボード)に由来する。駅馬車の停車場には雑貨屋(かつての「萬屋(よろずや)」に類する。鹽(塩)・煙草などを売っており、たいてい煙草を売っていることを宣伝するためにトーテムポールが立っている[1])と郵便局と銀行と保安官事務所がセットになった建屋がある。そこに立てられているのがブレティンボードであり、ディズニーランドやサン・ディエゴのオールドタウンやユニバーサル・スタジオなどで見られるかもしれない(未確認)。
「WANTED DEAD OR ALIVE」+金額が大書され、「いかにも悪人ヅラ」の人相書が貼ってあるのが、西部劇における劇作上のお約束である。
そのほか、職場内のコーヒーメーカーの近くに貼ってあるコルクボードなどもブレティンボードである。
関連作品[編集]
- 映画『ジャンピング・ジャック・フラッシュ』
- 『カッコウはコンピュータに卵を産む』