門井文雄
ナビゲーションに移動
検索に移動
門井 文雄(かどい ふみお、? - 2017年[1])は、日本の漫画家。石井いさみのアシスタントを経て独立[2]。門井文雄名義で活動後、筆名を西門一馬(さいもん かずま)に変更した[3]。エロ劇画を多く描いた。マルクスの『資本論』を劇画化したことでも知られる。
作品[編集]
※特記無い限り門井文雄名義
- 『闇聴おんな打ち』 日本文華社(文華コミックス)、1978年
- 『さすらい雀士』 日本文華社(文華コミックス)、1978年
- 『資本論』 大陸書房(劇画カルチュア)、1982年
- 『少女姦数E』 東京三世社(ベルコミックス)、1983年
- 『密戯肉人形』 ぶんか社(文華コミックス)、1983年
- 『放課後E気持』 東京三世社(ベルコミックス)、1983年
- 『禁断の密猟』 ぶんか社(文華コミックス)、1984年
- 『魔性あそび』 壱番館書房(Comic pack)、1984年
- 『イチ、ニの・・・姦係』 フロム出版(LEコミックス)、1985年
- 『マイ・ピュア・レポート』 けいせい出版、1985年
- 『斜陽館夫人』 壱番館書房(Comic pack)、1985年
- 『クロスゲーム さわやか野球コミック』 全4巻、ぶんか社、1986~87年
- 『禁断変奏曲』 壱番館書房(Comic pack)、1987年
- 『幻のアトランチス』 大陸書房(大陸謎シリーズ)、1987年
- 『恥ずかしい放課後』 原作:綺羅光、フランス書院(フランス書院コミック文庫)、1988年
- 『若妻トワイライト』 原作:嶋悦史、フランス書院(フランス書院コミック文庫)、1988年
- 『スチュワーデス・恥ずかしい体験』 原作:嶋悦史、フランス書院(フランス書院コミック文庫)、1989年
- 『家庭教師は美人先生』 原作:小町太郎、フランス書院(フランス書院コミック文庫)、1989年
- 『ぼくのお姉さん…』 原作:綺羅光、フランス書院(フランス書院コミック文庫)、1990年
- 『おしおき未亡人 1』 蒼竜社(アイドルコミックス)、1993年 - 西門一馬名義
- 『スチュワーデス・恥ずかしい体験』 アース出版局(アース・コミックス)、2001年
- 『理論劇画 マルクス資本論』 原作:門井文雄、解説・構成:紙屋高雪、協力:石川康宏、かもがわ出版、2009年
理論劇画 マルクス資本論[編集]
『理論劇画 マルクス資本論』(かもがわ出版、2009年)は、1982年に大陸書房から刊行された「劇画カルチュア」シリーズ『資本論』を、漫画評論家の紙屋高雪が再構成して再刊したもの。旧版には現代では分かりづらい箇所が多いので再刊に際して描き直してもらうことも検討されたが[4]、原作者の門井が体調上の理由で直接筆が握れないため、紙屋がコマやページの再構成、セリフの修正を行い、門井がそれを承認した[5]。正統派マルクス経済学者の石川康宏が作成に協力し、エコノミストの森永卓郎が帯の推薦文を書いている。旧版の参考文献は『FOR BEGNNERS』、金子ハルオ『資本論の学習』、エドワルド・リウス『マルクス』、小牧治『人と思想・マルクス』[4]。新版では「マルクスをもっと読もうと思っている方へ」として不破哲三『「資本論」全三部を読む』などが推薦されている。
紙屋は「門井氏自身が『資本論』にふれた感動をそのまま生かした形で描いてあるのが類書にない特長」だとし、通常の『資本論』解説本では触れられない「小アジア人のエピソード」や「シーニアの「最後の1時間」」などのエピソードを描くことで、『資本論』のエピソードと文体の空気をうまく伝えていると評している[5]。
脚注[編集]
- ↑ 追悼、門井文雄さん|編集長の冒険 かもがわ出版、2017年6月6日
- ↑ 『理論劇画 マルクス資本論』「原作あとがき」
- ↑ 門井文雄『劇画カルチュア2 資本論』 紙屋研究所
- ↑ a b 『理論劇画 マルクス資本論』を出します 紙屋研究所
- ↑ a b 『理論劇画 マルクス資本論』191頁、「構成・解説者 あとがき」