足摺岬
ナビゲーションに移動
検索に移動
足摺岬(あしずりみさき)とは、現在の高知県土佐清水市に存在する土佐湾西端の岬のことである。東端の室戸岬と相対している。高知県の著名な観光地のひとつである。
概要[編集]
古くは蹉陀岬(さだみさき)、足摺崎(あしずりさき)と呼ばれていた。しかし昭和時代の作家である田宮虎彦の小説・「足摺岬」が有名になったこともあり、足摺岬の呼び方が定着して一般化したという。
この一帯は隆起海岸で3段の海岸段丘が発達し、岬付近には高さおよそ80メートルの段丘面の発達が見られている。その前面には波食による海食崖が太平洋に向かって切り立ち、打ち寄せる波頭と共に雄大な景観を見せている。海岸崖は砂岩、泥岩の互層に一部、花崗岩を乗せているため、白く切り立っており、伊佐の洞門をはじめ、多くの海食洞も見られる。段丘上にはツバキなどの常緑照葉樹、ビロウ、アコウなどの亜熱帯性植物などが繁茂している。
四国八十八箇所の38番札所である金剛福寺もあり、古くは修験の霊場として補陀落渡海の地とされていた。足摺宇和海国立公園の拠点とされ、半島中央部を貫通する足摺スカイラインも通っている。
直線距離で最も近いのは古津賀駅。隣の中村駅からバスが出ていて、所要時間は1時間45分。