藤間生大

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藤間 生大(とうま せいた、1913年5月16日 - 2018年12月10日)は、歴史学者、考古学者である。

経歴[編集]

歴史学者の石母田正らとマルクス主義歴史学に基づく日本古代史研究を行う。著書に『日本古代国家』『埋もれた金印』『日本武尊』。岩波新書『埋もれた金印』はロングセラーとなった。マルクス主義歴史学者として井上清、石母田正と並び称せられた。1950年代には民族論を牽引し学会に激しい論争を起こす。古代日本史から近代東アジア史まで幅広く研究する。

著書[編集]

  • 『日本古代家族』伊藤書店、1943年
  • 『日本古代國家 : 成立より沒落まで。特にその基礎構造の把握と批判』伊藤書店、1946年
  • 『國家と階級 : 天皇制批判序説』太平社、1947年
  • 『日本庄園史 : 古代より中世に至る變革の經濟的基礎構造の研究』近藤書店、1947年
  • 『政治的社會の成立』日本評論社 社會構成史体系、1949年
  • 『埋もれた金印 : 女王卑弥呼と日本の黎明』岩波書店岩波新書)、1950年
  • 『歴史の学びかた : 危機における歴史と歴史学』伊藤書店、1950年
  • 『日本民族の形成 : 東亞諸民族との連關において』岩波書店、1951年
  • 『國家權力の誕生』日本評論社、1951年
  • 『日本古代國家』河出書房、1951年
  • 『秩父風雲録』とうま.せいた著、埼玉県義民顯彰記念刊行準備会、1952年
  • 『日本武尊』創元社 現代国民選書、1953年
  • 『日本歴史概説 上』松本新八郎、林基共著、河出書房、1954年
  • 『講座歴史』全4巻、江口朴郎ほか共編、大月書店、1955-1956年
  • 『民族の詩』東京大学出版会 東大新書、1955年
  • 『歴史と実践』大月書店、1955年
  • 『やまと・たける : 古代豪族の没落とその挽歌』角川書店(角川新書)、1958年
  • 『東アジア世界の形成』春秋社、1966年/増訂第2版、1977年
  • 『倭の五王』岩波書店(岩波新書)、1968年
  • 『埋もれた金印 : 日本国家の成立』岩波書店(岩波書店)、1970年[2]
  • 『邪馬台国の探究 : 埋もれた金印を中心にしたゼミナール』青木書店、1972年
  • 『近代東アジア世界の形成』春秋社、1977年
  • 『東アジア世界研究への模索 : 研究主体の形成に関連して』校倉書房、1982年
  • 『壬午軍乱と近代東アジア世界の成立』春秋社、1987年
  • 『希望の歴史学 : 藤間生大著作論集』磯前順一、山本昭宏編、ぺりかん社、2018年[3]

参考文献[編集]

  1. 歴史学者・藤間生大さん死去朝日新聞、2018年12月12日
  2. 埋もれた金印 第2版岩波書店
  3. 希望の歴史学ペリカン社