藤本進治
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藤本 進治(ふじもと しんじ、1905年 - 1987年)は、日本のマルクス主義哲学者。
人物[編集]
関西在住の在野の哲学者。毛沢東主義を評価した。関西ブント、赤軍派に影響力を持った。津村喬、滝田修、谷沢永一の師匠。
1975年6月、埴谷雄高、対馬忠行らと発起人となり、内ゲバの停止を呼びかけて「革共同両派への提言」を発表した。対馬が起草したこの声明を革マル派は評価したが、中核派は革マル派による本多延嘉書記長虐殺に触れていないなどとして、全面的に拒否した。同年7月に埴谷が起草した「第二提言」が発表されたが、中核派から革マル派寄りと見られていた対馬、藤本は発起人から外れている[1]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『認識論』 青木書店(現代哲学全書)、1957年
- 『認識論』 山本晴義編・解説、こぶし書房(こぶし文庫 戦後日本思想の原点)、2006年
- 『革命の哲学――現代修正主義批判の哲学的基礎』 青木書店、1964年
- 『マルクス主義とは何か』 戦後思想叢書編集委員会・大阪大学新聞会出版部(戦後思想叢書)、1964年
- 『マルクス主義と現代』 せりか書房、1967年
- 『革命の弁証法』 せりか書房、1968年
- 『革命闘争の論理』 合同出版、1969年
- 『根拠への闘争』 せりか書房、1972年
- 『革命の経済学』 せりか書房、1976年
- 『資本論の哲学――「革命の経済哲学」草稿』 ユニウス、1987年
共著[編集]
- 『田邊哲學について』 布谷勝共著、新民生社、1947年
- 『反大学70年戦線』 滝田修、滝村一郎共著、合同出版、1969年
出典[編集]
- ↑ 立花隆『中核VS革マル(下)』講談社(講談社文庫)、1983年、202-206頁
関連文献[編集]
- 長崎浩『革命の哲学――1968叛乱への胎動』(作品社、2012年)