薄明
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薄明(はくめい)とは、日の出直前や日の入り直後に、空が薄明るい現象。途中に、常用薄明(太陽高度-6°以上)、航海薄明(同-12°以上-6°未満)、天文薄明(同-18°以上-12°未満)の段階がある。
原理[編集]
太陽が沈んでも、太陽の光が大気で散乱されるので、すぐに真っ暗にはならない。同じように、太陽が昇る前も、真っ暗からいきなり昼の明るさにはならない。
時間[編集]
天体観測に影響がある、日の出入りと、天文薄明終了の間のこと。時間は普通、日の入り後、または日の入り前の1時間半程度だが、秋分や春分のときに短く、夏至や冬至のときに長く。また、低緯度にいくほど短くなり、赤道の春分・秋分の薄明は1時間10分ほどで終わる。高緯度になるほど長くなり、緯度48°33'以上では薄明のまま翌朝を迎えることがある。これを白夜という。白夜にぎりぎりなる地点では、夏至のときに8時間近く薄明が続く。また、極夜のときでも、緯度84°33'以上でない限り、必ず薄明は観測される。