第三次競馬ブーム

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第三次競馬ブーム(だいさんじけいばブーム)は、概ね2004年から2006年にかけて発生した競馬ブームディープインパクトの活躍が牽引した。

概要[編集]

この期間に活躍したディープインパクトは大きな注目を集めた。

2006年にNHK中継された第85回凱旋門賞の平均視聴率は、関東地方で16.4%関西地方で19.7%を記録し、また瞬間最高視聴率は関東で22.6%、関西で28.5%を記録した[1]。競馬専門誌やスポーツ新聞だけでなく一般の新聞・雑誌・テレビ番組などのメディアもその存在を取り上げた。JRAに対する取材の申し込みは例年の10倍に及んだ[2]三冠達成後の2005年10月29日にはNHKスペシャルで「ディープインパクト〜無敗の3冠馬はこうして生まれた〜」が放送された。なお、同番組は2005年のJRA賞馬事文化賞を受賞した。漫画雑誌でも取り上げられ、ハイセイコーのときと同様にグラビアを飾ったことや(『週刊ヤングサンデー』2006年15号)、凱旋門賞の前に『週刊少年チャンピオン』でディープインパクトの物語が短期集中連載された。作者は以前同誌で競馬漫画『優駿の門』を連載していたやまさき拓味で、『優駿の門 特別篇』として掲載された。のちに単行本化され、少年チャンピオン・コミックスから発売された。競走馬引退後の2007年4月には、サントリーフーズBOSSコーヒー」のCMトミー・リー・ジョーンズと共演している[3]

現役競走馬時代の2005年と2006年には、その年を代表する存在として扱われることもあった。2005年には新語・流行語大賞の候補語60語にノミネートされた[4]。また、2005年の『日経MJ』のヒット商品番付では「西関脇」に番付された[5]

このブームでは日本の各大学のクラブ活動において競馬サークルが急速に創設されると言う現象も引き起こし、後に「うまカレ」が日本の各大学の競馬サークル共同で創設した契機ともなった。

  1. 凱旋門賞 瞬間最高視聴率22・6% スポーツニッポン 2006年10月02日
  2. NHK取材班、2006年、3頁。
  3. Suntory News Release No.9780」 サントリー株式会社、2007年4月24日。
  4. 2005年の「新語・流行語大賞」、60語の候補を発表。」 Narinari.com、2005年11月12日。
  5. 日経MJが選ぶ「2005年ヒット商品番付」。」 Narinari.com、2005年12月7日。