相模トラフ地震

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相模トラフ地震(さがみとらふじしん、英:sagami trough earthquake)は、日本の北関東・東北・北海道が乗る太平洋プレートフィリピン海プレートが沈み込んでできる相模トラフで起こる巨大地震をいう。

概要[編集]

1703年の元禄関東地震や1923年の大正関東地震(関東大震災)は相模トラフで起きた地震とされている。加えて1495年の明応関東地震、1293年に永仁関東地震も相模トラフに起因するとの説がある。海溝型地震であり、大津波を伴うことが多い。

大正関東地震はM8程度であったが、元禄関東地震はM8.5前後であり規模は数倍となる。中央防災会議での想定被害によれば、死者は最大7万人、焼失・全壊建物133万棟と見積もっている。神奈川県や千葉県の太平洋岸では最大10メートルの津波が襲来すると予測されている。安藤雅孝によれば、大正関東地震でのすべり量は6 mであり、プレート相対運動速度27 mm/年で割ると、222年が平均間隔となる。大正関東地震(1923)とその前の元禄関東地震(1703年)との間は、220年なので整合する。よって元禄関東地震タイプは2143年頃(プラスマイナス約30年)に起こると予測されている。

『鎌倉大日記』で高徳院の大仏殿(奈良大仏殿)を津波で流失させたと記録[1]されている地震は明応4年8月15日(1495年9月3日)の明応地震と想定されている。この地震は1703年元禄関東地震の前、208年なので、(220年に近い時期であるから)整合する。

予測[編集]

  • M8クラス(M7.9~M8.6)の地震:30年以内に、ほぼ0%~6%
  • M7程度の地震:30年以内に70%程度

参考文献・注釈[編集]

  1. 「大地震洪水 大仏殿破堂舎屋 死人二百余」