田畑書店
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株式会社田畑書店(たばたしょてん)は、東京都千代田区に本社を置く出版社。
概要[編集]
1968年10月1日設立[1]。井家上隆幸によると、1945年に竹村一、田畑弘、朴元俊の3人が京都で三一書房を創業。1961年に三一書房が東京に移転した頃に竹村が反代々木路線に傾斜したこと、田畑が息子を三一書房に入社させようとしたが縁故採用は不可だったことがきっかけで、田畑が三一書房から独立して田畑書店を設立したとされる。このような経緯にもかかわらず70年代初頭に松田政男の『風景の死滅』『不可能性のメディア』といった反代々木系の書籍を刊行していたのは、石田明という田畑書店の発足時に三一書房から移った編集者が手掛けたからだとされる[2]。数年間休業に近い状態にあったが、2016年秋に活動を再開した[3]。
主な刊行物[編集]
- 萩元晴彦、村木良彦、今野勉『お前はただの現在にすぎない――テレビになにが可能か』(1969)
- 李禹煥『出会いを求めて――新しい芸術のはじまりに』(1971)
- 松田政男『風景の死滅』(1971)
- 津村喬『戦略とスタイル』(1971)
- 田中美津『いのちの女たちへ――とり乱しウーマン・リブ論』(1972)
- 千坂恭二『歴史からの黙示』(1973)
- <やられたらやりかえせ!>釜共闘・山谷現闘委・編集委員会編『やられたらやりかえせ!――実録釜ケ崎・山谷解放闘争』(1974)
- 高峻石『アリラン峠の女――ある朝鮮女性革命家への回想』(1974)
- 金賛汀、方鮮姫『風の慟哭――在日朝鮮人女工の生活と歴史』(1977)
- 長崎浩『政治の現象学あるいはアジテーターの遍歴史』(1977)
- 金慶海『在日朝鮮人民族教育の原点――4・24阪神教育闘争の記録』(1979)
- 熊沢誠『民主主義は工場の門前で立ちすくむ』(1983)