犬山橋
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犬山橋(いぬやまばし)とは愛知県犬山市と岐阜県各務原市の間の木曽川にかかる鉄道橋と道路橋である。
概要[編集]
1925年に建設された。なお建設に際して後に名古屋鉄道となる名古屋電気鉄道が
- 道路・鉄道の共用
- 愛知・岐阜・三重・名鉄の三者による共同で架橋し、費用は三者で負担する
という合意がされた。そのため、かつての犬山橋は鉄道と道路が同じ空間を通る併用橋となっていた。この橋をパノラマカーや特急車両が通過する時はミュージックホーンを鳴らしながら通過することが多く、名物となっていた。
開通当初は併用橋にしていても不都合は小さかったのだが、鉄道利用者の増加による列車本数の増加、自動車の増加による道路の交通量増加は渋滞や列車と自動車の接触事故の頻発も招いた他、車両サイズの拡大で橋上での列車同士のすれ違いを極力避けなければならなくなった。(後述)
そのため、2000年3月に従来の橋の下流に道路専用橋を新たに架橋し、鉄道と道路の空間を分離。分離後にアスファルトの除去、線路の移設などの改良工事を行って橋梁の通過速度を向上させた他、列車同士のすれ違いも可能にした。
橋梁通過時の取り扱い[編集]
犬山橋を通過する犬山線は全線複線だが、鉄道・道路併用橋時代の犬山橋ではなるべく橋の上で列車がすれ違わないような取り扱いがされていた。
これは開通当初に比べて車両のサイズが拡大し、開通当初の小型車両の通過を想定した複線間隔が大型車では接触の危険を生じていたためと言われる。速度制限が25km/hに制限されていたのも接触事故防止のためと言われる。
しかし橋に上下列車が同時進入することを防ぐ信号システムが組まれていた事はなく、実態としては新鵜沼駅2・3番線の開通待ちを橋への上下列車同時進入は極力しない事に誤認していただけと見られる。