特捜戦隊デカレンジャー
特捜戦隊デカレンジャー(とくそうせんたいデカレンジャー)とは、2004年2月15日から2005年2月6日に放送されたスーパー戦隊シリーズの1作品である。
解説[編集]
スーパー戦隊シリーズ第28作目となる本作品は、時代設定を2004年に置きつつも、人類が既に宇宙に進出し、異星人と日常的に交流を持っている近未来的社会な世界観を舞台に、宇宙規模の警察組織の地球拠点に勤務し、異星人の起こす犯罪に対処する地球人と異星人で構成される警察官のチームを主人公に据えている。
また従来スーパー戦隊シリーズは悪事を行う悪役や怪人は組織に属していることが多かったが、本作における怪人は特定の組織には属さず、犯罪者に武器を供給する商人が犯罪の斡旋や各種兵器を貸し出すなどして支援を行っているのが大きな特徴である。
本作でプロデュースを担当した東映の塚田英明氏が以前に刑事ドラマを担当していたことがあり、本作は警察がモチーフに選ばれた。
作中描写に対する批判[編集]
作中においてデカレンジャーと戦った宇宙犯罪者である異星人は最終的にデリートという形で倒される。デリート前にデカレンジャーはジャッジメント要請を地球外にある宇宙最高裁判所に出し、要請を受けた裁判所はその場で裁判を開廷しデリートの許可・不許可の判断を行っている。
しかし
- ジャッジメントの時間がわずか10秒程度しかないこと
- あくまでも警察官に過ぎないデカレンジャーが事実上の死刑執行まで行っていること
などが物議を醸し、一部から批判の対象となった。
2015年に公開されたオリジナルビデオ『10 YEARS AFTER』で、宇宙最高裁判所の所在する惑星は時間の流れが極めて遅く、地球時間の10秒が宇宙最高裁では8ヶ月に相当するということが明かされた。しかしテレビシリーズの中でこの設定は明かされず、未だに「デカレンジャーは雑な裁判の結果で怪人を倒している」という認識を持ったままの人も少なくない。
デリートされた怪人ばかりが目立つが、作中で素直に投降した怪人やデリート不許可となった怪人もいる。これらの怪人は宇宙警察の留置場に入れられ、然るべき手続きが行われる。
脚注[編集]