渡鬼おやじバンド

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渡鬼おやじバンド
別名あけぼのおやじバンド
出身地日本国旗.png日本
ジャンルJ-POP
活動期間2008年 - 2021年(活動休止)
メンバー角野卓造(ギター)
山本コウタロー(ギター)
天童よしみ(ボーカル)
佐藤B作(ベース)
渡辺憲吉(キーボード)
外山誠二(ギター)

渡鬼おやじバンド(わたおにおやじバンド - )はTBSドラマ渡る世間は鬼ばかり』の劇中で結成されたバンド

概要[編集]

泉ピン子との旅先で山本コウタローのライブを聞いて、感動した橋田壽賀子は直ちに山本に出演交渉を行った。山本と角野が中学の同級生だったことから話は早く進み結成に至った。

劇中でグループ名は特に決まっていないようだが、イベントなどには地元の「曙橋商店街」から名をとった「あけぼのおやじバンド」名義で出演している。

2008年11月5日に演者が「渡鬼おやじバンド」名義でCDデビューを果たした。

2017年3月4日、井之上が下咽頭癌のため他界した。それに伴い、川上哲也も2017秋で急死した設定になっている。

2021年4月4日に橋田が他界、2019年9月16日放送が最終作となったため、当グループも無期限の活動休止、2022年に山本死去に伴い解散となった。

メンバー[編集]

2019年時点[編集]

小島勇(演:角野卓造、リズムギター担当)
小島五月の夫。「幸楽」2代目店主。
中本源太×(演:山本コウタロー×、リードギター担当)
小島の幼馴染。曙商店街で布団屋を経営している。
金田典介(演:佐藤B作、ギター→ベース担当)
高橋文子の友人・金田利子の夫。サラリーマンとして30年以上勤め、2016年に定年を迎えた。おやじバンドのリーダー的存在。
川上華江(演:天童よしみ、ボーカル担当)
哲也の妻。夫の思いを引き継ぎ、2017年から加入。ドラマ主題歌も担当。
中井保三(演:外山誠二、ギター担当)
野田弥生の紹介により、2018年から加入。年老いた両親を看取り、現在は一人暮らし。若いころからギターが好きだった。
谷村庄治(演:渡辺憲吉、キーボード担当)
田口の脱退に伴い、中井の紹介によって2019年から加入。昔はよくピアノを弾いていた。

過去[編集]

川上哲也×(演:井之上隆志×、パーカッション担当)
小島や仲本の幼馴染。曙商店街で電気屋を経営していた。ローランドのエレクトリックパーカッションを使用。2017年急死。後に妻・華江が加入する。
田口誠(演:村田雄浩、キーボード担当)
愛の夫。バンド結成当時はサラリーマンだったが、現在は「幸楽」3代目店主として働く。「幸楽」の繁盛で忙しくなったことから、店の経営に専念することを決意し、2019年脱退。
大井貴子(清水由紀
マネージャー的存在。コンテスト後、介護施設や養護施設で演奏提案し、依頼交渉を行っていた。
野々下加津(宇野なおみ)
CDのプロデューサー

オリジナル楽曲[編集]

作詞・作曲はいずれも山本が担当なので、劇中では仲本が作詞・作曲を担当したことになっている。

シングル[編集]

  • 熟年援歌どうだ節 / あの日の夢よ(2008年11月5日)
  • 心をギュッと抱きしめて / 青春は心の中に[1](2011年8月24日)

出演[編集]

  • うたばん … 2008年11月13日放送
    • バンド結成記者会見にて佐藤B作が「TBSなのでうたばんに出たい」と答えたため、早くも念願が叶うこととなった。近藤春菜も出演し、共演した。

関連楽曲[編集]

あらすじ[編集]

第9シリーズ[編集]

ある日、勇は加津の勧めで町内会の寄合に参加する。その際、幼馴染の仲本や川上に再会し、思い出話をしているうちに音楽にハマっていた頃を思い出す。そして、源太の提案で3人は再びギターやパーカッションを始め、「おやじバンド」を結成することを決意。バンドの話を聞いていた田口と、無理矢理ついて来た金田も加わり、曙商店街のイベントに向けて本格的に活動を開始する。
当初、5人は内緒で集まって練習していたが、勇が40万円のギターを店の売上げで購入したことで、五月がショックを受けて家出。勇はバンドのことを正直に話し、五月に謝った。五月は勇を許し、バンドの練習を見に来ると演奏に感激。ファン第1号となる。この頃から、他のメンバーも家族にバンドのことを話すようになる。但し、愛は「父に無理矢理参加させられている」と反対していたが、誠が楽しそうに演奏しているのをみて認める。
大井精機の創立25周年記念パーティーでデビュー。文化の日に行われた曙商店街のイベントも大成功に終わったが、その後のスケジュールが未定だったため、目標を失ってしまう。だが、大井が老人ホーム養護施設での演奏や、各地で開催されるコンクールの出演を提案する。老人ホームでは新たに練習した曲を披露すると、お年寄りからも評判が良かった。しかし、急遽典介のインドへの海外赴任が決まり、その後4人で活動をすることになる。おやじコンクール当日、金田欠席のため、メンバーの変更を申し出るが、登録メンバーでないと出場できないと言われてしまう。しかし、金田はコンクールのために一時帰国し、5人で出場させてもらえることになった。優勝はできなかったが、演奏を楽しむことができたと話している。
第9シリーズ最終話では、大阪で開催された「おやじバンド・フェスティバル」決勝に出場。だが、典介はこの日のために一時帰国しているものの、予選の出場メンバーではなかったため参加できない。それにも関わらず、突如典介が乱入[5]した。優勝はできなかったが、メンバーや周囲の人々は久々に5人全員で演奏ができたことを本当に喜んでいた。

最終シリーズ[編集]

金田がインド赴任を終えて日本へ帰国。1年半ぶりにメンバー5人が揃った。
「幸楽」を出た加津が、インターネットのCMソングの相談を持ち込んでくる。
2枚目のシングルとして「心をギュッと抱きしめて/青春は心の中に」をプロデュースする。これにより、おやじバンドは大人気となって名が知れ渡るようになる。おやじバンドを求め「幸楽」に訪れる女子高生のファンもいた。
最終シリーズ最終話では、眞と貴子の結婚式で「心をギュッと抱きしめて」を披露。また、金田夫妻が仲人を務めた。

2012秋・2週連続2時間スペシャル[編集]

後篇で、野田家が親のいない子や片親だけの子を公民館に集め、みんなで助け合って頑張ろうという会に参加してほしいと大吉に頼まれる。子ども達への応援ソングとして「手のひらを太陽に」を披露した。また、5人が集まったのは、眞の結婚式以来で約1年ぶりである。会が日曜日であったため「幸楽」は家族連れが多く、店の前には行列が出来ていた。いくら人手があっても足りないくらい忙しいのに、バンドを楽しんでいる勇や誠を五月や愛は腹立たしく思っていた。しかし、会は大成功に終わりメンバーは盛り上がっていた。

2013・2週連続2時間スペシャル[編集]

後篇で、五月の誕生日に電話越しで「ハッピーバースデー」を披露した。この歳で誕生日なんてめでたくないと僻んでいた五月であったが「ハッピーバースデー」には思わず嬉しくなり、涙を流していた。

2016秋・2日連続2時間スペシャル[編集]

「幸楽」が1か月間店内を改装することになり、年中無休で店を営業してきた勇や誠にとって千載一遇の活動のチャンスがやってきた。また、金田が定年を迎えたことから、初めて本格的かつ長期的に活動することになった。連日に及ぶ練習に、家に残された五月や、勇に断り切れず、誠を無理やり連れて行かれると思っていた愛は不満に思う。一時、このことが原因で誠と愛は喧嘩をしたが、誠が楽しそうに演奏している姿を見てバンドの活動を認めた。
この期間、1日に複数件の老人ホームなどでの演奏をこなしていた。
1か月に及んだ「幸楽」の改装も終わり、活動も再び無期限休止となる。

2017秋・3時間スペシャル[編集]

哲也が急死。勇・誠・五月が葬儀に参列した。勇はしばらくバンド活動が出来ないと落ち込んでいた。しかし、哲也の妻・華江がボーカルとして加入したいと申し出る。再び活動出来ることを心から喜んだ。

2018秋・3時間スペシャル[編集]

勇が店内の階段から転落し、両足を怪我して入院してしまった。しばらくはバンド活動が出来ないと落ち込むが、金田の提案により、車椅子姿でも活動出来るようになった。
ある日、弥生が一人暮らしで引きこもっていた中井をおやじバンドに加入させてほしいと勇にお願いする。中井のギターの腕前にメンバーは感激し、このまま加入することになった。

2019秋・3時間スペシャル[編集]

誠が店の経営に専念することを決意し、脱退。中井が谷村を紹介し、キーボード担当として加入した。

脚注[編集]

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  1. 仲間との絆や友情をテーマにした曲。劇中においては金田の離脱中に4人で考えた曲ということになっている。
  2. おやじ達の若い頃に流行った曲として度々演奏されている。
  3. 五月が「幸楽」で働くことになった夜にラジオで聴いた曲で、彼女の青春の歌。五月がバンドの練習を見に来たときに、メンバーと共に歌った曲。
  4. 森山珠子(森光子)がパーティの控え室でリクエストした曲で、珠子は演奏に合わせてダンスを披露した。
  5. 典介はインド赴任のため、予選は不参加であり正規メンバーではない。急遽金田がステージに立った際には五月達や大会の司会者も動揺していた。