浮遊する物体

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『浮遊する物体』は、日本の洋画家専業画家現代美術家立川広己の代表作品のうちの、ひとつである。

自由美術展[編集]

 2013年(平成25年)自由美術展にて発表された作品である[1][2][3][4][5][6]

評論[編集]

美術の窓の年鑑 現代日本の美術2014における高山淳の作品評論によれば、以下のように評された[7]

  • 上方からの縄が、指の一部を吊るし、指の中が空洞のため、トルソーのような恐ろしいイメージである。変形した顔が傍らに浮かぶ。下方には手が切断され床の上に置かれている。陰惨な画面である。
  • 青黒いトーンの持つ深い奥行きが、このイメージを背後から支える。後ろのコの字型のものの中が黒く塗られた空間が、世界の中の闇のイメージを与える。
  • 作者立川広己の造形感覚による、独特な強いリズム感があり、それが、視覚のリアリティと同時に一種の音楽的感覚・音楽性を感じさせ、この絶望的シーンを救っている。
  • 全体的に、黙って見入らざるを得ないような強い力のある作品である。

参考文献[編集]

  • 自由美術協会、立川広己「浮遊する物体」2013年(平成25年)自由美術展[8]

立川広己画伯作品類型[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]