洗車
洗車(せんしゃ)とは、自動車の車体を洗浄することである。車内については「車内清掃」と呼ばれ、区別されることもある。
概要[編集]
自動車は主に屋外で使用されるため、常に汚れの原因に曝露され続けていると考えることもできる。自動車が汚れたからと言って即座に走行性能に影響は出るようなものではないが、ボディに付着したものによってはコーティングや塗装を侵し、錆などの腐食の原因にもなりうるほか、灯火類やADASの異常の原因ともなりうるものである。フロントウインドウに油分が付着し「油膜」になってしまうと夜間の視認性を著しく悪化させるなど、安全面においても好ましくないものである。
このような状態を改善し、車のコンディションをよく保つために洗車は行われるものである。なお、自動車の取扱説明書においては特定の条件下で走行した後に速やかに洗車するよう指示しているものもある。
洗車は主にオーナーによって行われるもののほか、洗車サービスを実施している店舗などで行われるものがある。洗車を趣味としているオーナーも多く、カー用品店においては様々な洗車用品が売られているものである。中にはプロ仕様のケミカル(洗剤やコーティング剤などを指す)を購入し、自分で施工してしまう人や純水製造機を自宅に設置している洗車ガチ勢も少なからず存在している。また、プロによる洗車を依頼する人も多く、KeePer技研のように洗車やボディコーティング、そのほか車に関する洗浄業務を請け負うプロショップも多く存在している。自前で洗車用具や環境を揃えるのはハードルが高く、ケミカルもものによっては車にダメージを与えてしまうこともあるため、数千円で洗車を請け負ってくれるショップはありがたい存在である。
洗浄を自動で行う門型洗車機の進化も目覚ましいものになっており、現在では簡易コーティングまで施工する洗車機など機能が増しているものである。
日本人と洗車[編集]
日本人は他国と比べて洗車の頻度が高いといわれている。また、日本の自動車保有者の半数は自分で洗うことが大半とされており[1]、他国から見ても洗車好きな国民性があるとされている。なお、アメリカでは2兆円規模(2005年時)のビジネスであるとされており[2]、これはアメリカ人の基本的な考えが「車は洗ってもらうもの」という認識であるという説がある。