水磔
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水磔(みずはりつけ)とは、日本の処刑方法のひとつである。この処刑方法は特にキリシタンに対して採用された。
概要[編集]
磔刑の中でも最も残虐なものが逆磔であるが、この水磔はその逆磔にした受刑者の磔柱を潮の干潮が大きい遠浅の海に設置して放置するというものである。つまりこの場合、受刑者に対しては血が逆流する苦しみの上に、満潮時にはやがて頭が水没して溺死する恐怖を味わうことになるのである。つまり、血液が逆流する苦しみと、溺死する苦しみの二重の恐怖を味わうことになるのである。この場合、ゆっくり水位が上がり、やがて鼻や口を塞がれて窒息する恐怖を味わうことになる。この場合だと、血液が逆流する前に溺死するのがほとんどだが、死刑執行人は溺死する前に受刑者を助けることが多い。あくまで逆磔は血液を逆流させて処刑するのが目的なのであるから、水磔の場合は溺死させるという恐怖を味わせることなのである。
この水磔は江戸時代初期に考案されたとされ、開府して間もない江戸では江戸の品川の海辺で大量のキリシタンが一斉に水磔に処されたといわれている。