樺太東線

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樺太東線(からふととうせん)は、樺太庁大泊郡大泊町大泊港駅から同庁敷香郡敷香町古屯駅までを結んでいた、鉄道省樺太鉄道局鉄道路線1946年2月1日に敗戦により日本国有鉄道としては廃止され、現在はロシア鉄道極東鉄道支社の路線になっている。また支線として、豊栄郡落合町落合駅から同郡栄浜村栄浜駅までを結ぶ路線と、同郡同村の栄浜駅から栄浜海岸駅に至る貨物支線が存在した。

概要[編集]

樺太のほぼ中央を縦貫している路線で樺太の重要な路線であった。そのため多数の優等列車が運転され大変賑わっていた。

ダイヤ[編集]

全線を通して走る列車が1日一往復運転されていた、この列車は大泊駅を朝8時10分に出る列車で終点の上敷香には21時20分につくというロングラン列車であった。当時は機関車による運転の為時間がかかった。

また一番列車が運転されていた豊原〜落石駅間ですら1日8往復のみの運転で日中時間帯には2から4時間ほど列車が空いていた。その他の区間では殆どの区間で6往復の列車が運転されていた。ただ大泊港駅のみ1日一往復のみの運行であった。

南小沼駅は朝の一往復と夕の一往復のみの停車で普通列車でもお構いなく通過していた。また一往復のみ無名の通過列車が運転されていた。この列車は落石〜知取駅間で白浦、真縫、近幌、元泊、樫保の各駅のみに停車していた。1〜4列車は3等車の他に2等車も連結していた。

元泊、知取、白浦、敷香、大泊、豊原を始終着とする列車が運行されていた。また上敷香〜古屯駅間は軍用路線であったため旅客輸送は行っていなかった。

駅一覧[編集]

本線[編集]

  駅名 営業キロ 接続路線 所在地
旅客鉄道線 大泊港駅 0.0 樺太拓殖鉄道 大泊町 大泊郡 樺太
栄町駅 1.4  
大泊駅 2.6 大泊市街軌道
楠渓町駅 3.9 大泊市街軌道
一ノ沢駅 7.4   千歳村
二ノ沢駅 8.5  
三ノ沢駅 10.7  
南貝塚駅 12.9  
貝塚駅 14.3  
新場駅 17.7 南樺鉄道
中里駅 23.4  
唐松駅 30.8   豊原市
豊南駅 31.5  
清川駅 33.6  
大沢駅 37.5  
豊原駅 41.6  
北豊原駅 43.8  
豊北駅 47.5   豊北村 豊栄郡
南小沼駅 50.3  
小沼駅 52.5 運輸通信省川上線豊真線
富岡駅 61.4  
深雪駅 66.7  
大谷駅 73.8 帝国燃料興業会社内淵線 落合町
小谷駅 78.7  
落合駅 84.8 運輸通信省:樺太東線(栄浜駅方面)
新栄浜駅 94.0   栄浜村
白鳥湖駅 100.9  
相浜駅 107.5  
富浜駅 111.7  
白浜駅 114.8  
小田寒駅 126.9  
真苫駅 132.4   白縫村
保呂駅 138.8  
北辺計礼駅 146.3  
白浦駅 149.4 白浦炭鉱専用鉄道
真縫駅 159.1 真久線(ソ連編入後に開通)
三浦峠信号場 166.6  
近幌駅 174.2   帆寄村 元泊郡
蛯毛信号場 184.4  
白石沢駅 192.4  
帆寄駅 196.9  
馬群潭駅 199.2  
帆矢向信号場 203.7  
南沢信号場 210.5   元泊村
元泊駅 214.4  
樫保駅 224.8  
樫保温泉駅 226.5  
北樫保駅 229.2  
幌内保駅 232.0  
東礼文駅 239.7   知取町
遠古丹駅 249.7  
知取駅 255.3  
柵丹駅 267.6  
大鵜取駅 277.0  
茂受駅 282.3   泊岸村 敷香郡
新問駅(2代) 287.3  
新問駅(初代) 288.5  
泊岸駅 299.8 日鉄鉱業泊岸炭鉱専用鉄道
内路駅 312.4   内路村
床佐駅 321.1  
敷香駅 330.3 三井鉱山内川炭鉱軌道 敷香町
中敷香駅 338.4  
江須駅 350.4  
上敷香駅 352.0  
軍用鉄道線 大木駅 360.5  
初問駅 371.3  
保恵駅 381.1  
千輪駅 388.1  
亜屯駅 396.5  
気屯駅 403.7  
古屯駅 414.4 樺太セメント工業石灰山軌道

※ 括弧書きは、1945年までに廃止されていた駅。

支線[編集]

駅名 営業キロ 接続路線 所在地
落合駅 0.0 樺太東線(大泊港駅古屯駅方面) 落合町 豊栄郡 樺太
栄浜駅 10.3 樺太東線貨物支線 栄浜村

貨物支線[編集]

駅名 営業キロ 接続路線 所在地
栄浜駅 0.0 樺太東線支線 樺太
豊栄郡
栄浜村
栄浜海岸駅 1.8