横綱審議委員会

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横綱審議委員会(よこづなしんぎいいんかい)とは、日本相撲協会の諮問機関。

概要[編集]

昭和25年(1950年)初場所の横綱不振を受け、5月に設置された日本相撲協会の諮問に答申する委員会。2014年10月にの運営審議会の解散後は協会の唯一の諮問機関となっている。
相撲家元の吉田司家や協会幹部の恣意的授与が目立った横綱免許について有識者による推挙によって授与者の濫発を防ぐのが目的だった。

横綱に関する諸案件について昇進諮問に対する答申以外に、横綱の「お目付け役」を努め、体面を汚したり、成績が悪かったりするのが目立ったりした場合に「激励、注意、引退勧告」などを出す権限がある。平成22年(2010年)に朝青龍が初場所中に泥酔して暴行問題を起こした際には、引退勧告書が相撲協会に提出されている。

過去に答申の内容は注意・激励ばかりで、親方夫人殴打の不祥事を起こして引責廃業した双羽黒光司について、本人の生前に名誉回復が答申される事はなかった。

横綱審議委員[編集]

定員は15人以内で平成29年(2017年11月現在は定員9人である。任期は2年で、最高は5期10年までと規定されている。
委員には概ね好角家と呼ばれる政財界出身者や文化人が就くが、名古屋場所を共催する中日新聞社の創業家や、場所の共催のない河北新報社創業家の一力家が委員に就任している。

勧告規定[編集]

横綱審議委員会の勧告規定とは、横綱審議委員会規則の横綱推薦の内規第5条に「横綱が次の各項に該当する場合、横綱審議委員会はその実態をよく調査して、出席委員の3分の2以上の決議により激励、注意、引退勧告等をなす」とある。該当理由は「休場が多い場合。ただし休場する時でもその怪我、病気の内容によっては審議の上、再起の可能性を認めて治療に専念させることがある」「横綱として体面を汚す場合」「横綱として不成績であり、その位に堪えないと認めた場合」となっている。ただし、勧告に影響力はあるが、強制力はない。

関連項目[編集]