森 こう(もり こう、生没年不詳)とは、戦国時代から安土桃山時代にかけての女性。織田信長や羽柴秀吉に仕えた森長可の娘。名に関してはおこうとも言われる。
父は織田信長の重臣である森長可。祖父は森可成。叔父に信長の小姓として有名な森蘭丸らがいる。
天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いで父の長可が戦死しているが、その直前の長可の遺書において「おこう事、京の町人に御とらせ候べく候。薬師のやうなる人に御しつけ候べく候」と娘の将来の結婚相手を京都の町人、特に医師に嫁がせるように指示している。
長可の享年は27のため、当時のこうは幼女だったと思われ、その後はどうなったかは不明である。