根岸英一
ナビゲーションに移動
検索に移動
根岸 英一(ねぎし えいいち、昭和10年(1935年)7月14日 - 令和3年(2021年)6月6日)は、日本の化学者。2010年、ノーベル化学賞受賞。大和市名誉市民。北海道大学触媒科学研究所及びパデュー大学の特別教授 (H.C. Brown Distinguished Professor of Chemistry)。
経歴[編集]
満州国で生まれ、10歳の時に日本が敗戦すると引き揚げて神奈川県大和町(現在の大和市)に移住し、昭和33年(1958年)に東京大学工学部を卒業し、大手繊維メーカーの帝人に入社した。休職中の昭和38年(1963年)にアメリカ・ペンシルベニア大学で博士号を取得し、帝人を退職した後はパデュー大学、シラキュース大学を経て、平成11年(1999年)からパデュー大学特別教授となる。30歳代から既に渡米して研究生活を送っていた。
平成22年(2010年)に医薬品や農薬、液晶などの製造に役立つ効率的な有機化合物の合成方法を開発し、ノーベル化学賞を受賞した。これにより同年には日本政府から文化勲章を贈られ、文化功労者にも選ばれている。
しかし平成30年(2018年)には長年連れ添った愛妻を事故で失っている。令和元年(2019年)にはパデュー大学から退いて名誉特別教授となった。
令和3年(2021年)6月6日、アメリカ中部インディアナ州インディアナポリスの病院で85歳で死去した。