東京BRT
東京BRTとは、東京都心部と臨海部を結ぶBRTバス路線のことである。東京BRTと京成バス東雲車庫が運行している。
概要[編集]
東京臨海部は2020年東京オリンピック大会に伴う選手村(HARUMI FLAG)の整備を含む開発が進展している一方で、東京都港湾局専用線などの貨物線は未来を読めずに廃止されてしまったために勝どきや晴海周辺は東京都心部と至近の距離にありながら鉄道空白地域であり、公共交通機関の整備が望まれている。路線の整備は、勝どき・晴海地域の開発、築地市場の移転と豊洲市場の開場および環状2号線の整備と一体で計画されており、東京都都市整備局が主導している。
運行計画[編集]
2020年東京オリンピック開催予定時期前後よりプレ運行を行い、2022年度から本格運行を行う予定だったが…
実現しない計画[編集]
まず築地市場の移転の遅れにより、玉突き的に環状二号線の開通が遅れたことで運行開始時期を遅らせたのだが、それが原因で新型コロナの影響を大幅に受け、運行開始時期が大幅にズレてしまい、結局オリンピックは延期、オリンピック開始前の2020年10月からプレ1次運行を開始した。プレ2次運行も、どの会社もやりたがらなくなってしまったのか、着工に至っておらず、2022年度中のプレ2次運行は不可能という見方が強まった。
プレ運行時[編集]
ピーク時:6便程度・450人程度/時間 通常時:4便程度・300人程度/時間 プレ運行(一次)の段階では、以下の1系統が運行される。 虎ノ門ヒルズ - 新橋 - 勝どきBRT - 晴海BRTターミナル
プレ運行(二次)の段階では、以下の3系統が運行される。
幹線ルート:虎ノ門ヒルズ - 新橋 - 勝どきBRT - 豊洲市場前 - 有明テニスの森 - 国際展示場 - 東京テレポート
晴海・豊洲ルート:虎ノ門ヒルズ - 新橋 - 勝どきBRT - 晴海中央 - 晴海BRTターミナル - 豊洲 - 豊洲市場前
勝どきルート:新橋 - 勝どきBRT
プレ運行時は、環状2号線区間のトンネルが開通前であるため、既存の地上区間を走行する。
本格運行時[編集]
ピーク時:20便程度・2,000人程度/時間 通常時:12便程度・1,200人程度/時間 本格運行時は、プレ運行(二次)での3系統に加え、以下の1系統が運行される。 選手村ルート:新橋 - 勝どきBRT - 〈晴海五丁目〉(停留施設名および運行ルートは検討中)
路線[編集]
車両[編集]
- いすゞ・エルガデュオ - 連節バスで、当線の代表格ともいえる車両。1009とR902の2台おり、1009が京成バス東雲車庫に、R902が東京BRT葛西臨海営業所に所属する。
- トヨタ・SORA - 燃料電池バスで、都営バスに次いで多い。15台在籍し、そのうち2台は京成バス東雲車庫所属。
- いすゞ・エルガ - 公式サイトにも載っていない車両で、当初、当線の単車両は燃料電池バスに統一すると言っていたが、費用の関係からなのか、このディーゼル車も導入している。3台所属しているが、将来的には転属するだろう。
- いすゞ・エルガハイブリッド - 京成バスから
押し付けられたグループ間移籍した車両である。こちらも公式サイトには載っていない。
競合路線[編集]
都営バスの一部路線が競合しているが、BRTの駅の位置が乗り換えに不便な場所にあったり、都営バスが増便に力をいれていることもあり、今の状況では都営バスの方に軍配が上がっている。