朝倉宗滴話記
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朝倉宗滴話記(あさくらそうてきわき)とは、越前の戦国大名であった朝倉氏の一族で名将として知られる朝倉宗滴(朝倉孝景の子)が18歳から79歳までに及ぶ12回の出陣の体験談を側近に筆録させたものと言われている。全83か条から成る内容で、宗滴の実戦経験に基づいた説得力のある記録が多く残されている。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
成立に関しては、著書の本文に「我々七十に余候迄」「我々八十歳に及迄」とあることから、これを信じるなら宗滴の最晩年に書かれた作品ということになる。ただ、奥書に「萩原奉書記之」とあり、この萩原という人物が誰かは知らないが、宗滴の側近だった可能性がある。
ただ、別称に『萩生氏筆記』(はぎゅうしひっき)とあることから、萩原≠萩生?でどちらかが誤記の可能性がある。なお、この著書では宗滴にわざわざ「様」を付けているから、宗滴に近い誰かが書いたのは間違いないと思われる。
内容[編集]
朝倉宗滴が数々の自身の経験をふまえて語る武家教訓の書のようなものである。1つ書き83条の内容である。
自らの戦場経験、その心得、そして移動中の船酔いや馬の飼い方に至るまで細部において描いている。さらに自分の父・朝倉孝景(英林)や自分が補佐していた朝倉義景のこと、特にその器量について語っている。