時刻制
時刻制とは、一日を一定の間隔で刻むこと。「刻時制」ともいう。
概要[編集]
時刻は「日付」と関連する。
現在ではグリニッジ標準時(いわゆる「Zタイム」「ズールー・タイム」)をもちいているため紛れはなく、いわゆる「地方恒星時」などの例外はあるものの、同じ地方標準時に倣っている地域の間ではさほど混乱はない。
ただし、基数表現を用いる地域と序数表記を用いる地域(カタロニアなど)もあれば、かつての日本のように日の出と日の入りを基準とした時刻制(不定時法)を用いるところもある。
天文関係では日の出が「観測の終わり」なので、日付が変わるのが「三十時」だったりもする。南極に天体観測所があったら、「冬」が「半日」だったりもするので、越冬隊員でないものは「日帰り」と呼ばれたりもする。
日本の時刻制[編集]
現在も日常的に使われる「正午」は観測しやすいため普通に用いられる。「太陽が南中する時刻[注 1]」である。ところが地軸の傾きがあるため、「一年でいちばん日の短い日」が「一年でいちばん日の入りが早い日」でもなければ「一年でいちばん日の出が遅い日」でもなかったりする。
十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・羊・申・酉・戌・亥」だが、いわゆる「子午線」がこれで引ける。その垂線によって真東と真西は求まるので、「卯・酉」の線は引けるはずである。そこから、「日の出・日の入りが卯酉線から何度ズレるか」「南中高度は何度ズレるか」を予測して刻鐘を撞くのが、振子時計普及前の寺社の勤めであった。
なお、江戸時代以前の不定時法の下では、「明六つ」と「暮六つ」の次は「九つ」であり、「丑三つ」などもある。
楽曲の「お江戸日本橋」は「七つ発ち」(明け六つ前には三田の小木戸は開いていまい)だが、なぜか高輪あたりで」提灯を消しているのがわからない。
その他[編集]
時刻があることで、「いま何時だ?」という問いに応えることができる。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
外部サイト[編集]
脚注[編集]
- 注
- 出典