星稜対済美延長13回
星稜対済美延長13回(せいりょうたいさいびえんちょう13かい)とは、2018年8月12日に阪神甲子園球場で行われた第100回全国高等学校野球選手権記念大会2回戦、石川県代表・星稜高校と愛媛県代表・済美高校の試合のこと。
試合終盤までは星稜の大量リードで進んだが、土壇場の8回から展開が二転三転し、最後は今大会から導入されたタイブレーク制によって劇的な幕切れを迎えた。
試合経過[編集]
この試合は、この日の第3試合で13時42分に試合がスタートした。
試合は序盤から星稜が大量得点を挙げる。1回表、星稜は安打とフォアボールで1死1・2塁のチャンスを作ると、4番・南保のライト前安打で1点を先制。この後下位打線で2つの長打が飛び出し、初回から星稜が5点を先制する。3回表・6回にも1点ずつを追加して星稜が試合の主導権を握る展開となる。一方の済美は3回裏に2番・中井のレフト前安打で1点を返すが、試合終盤まで追加点を奪えずにいた。
7対1で迎えた8回裏、済美は無死1・2塁のチャンスを作り、再び2番・中井のレフトへのヒットで1点を返すと、レフト前ヒットと押し出し死球で星稜の4番手投手・竹谷をKOする。代わった5番手投手・寺西から更に8番途中出場・武田が2点タイムリーヒット、9番・政吉がレフトへの3ランホームランを放つなどして、7対9と済美が最大6点差をひっくり返して9回を迎える。9回表に星稜は、5番・竹谷と7番・鯰田にタイムリーヒットが生まれ9対9の同点となり試合は延長へ。
その後延長12回まで両校とも無得点が続き、今大会2例目のタイブレークに突入する。
延長13回表タイブレーク、星稜は1死2・3塁から2番・河井のフィルダースチョイスと3番途中出場・佐々井のスクイズで済美から2点を勝ち越す。これで追い込まれた済美であったが、裏の攻撃で先頭の9番・政吉がセーフティーバントを成功させ、無死満塁の大チャンスを迎える。ここで1番・矢野が右翼ポールを直撃する逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち、済美が11対13でサヨナラ勝利を収めた。
済美のエース山口直哉は13回を1人で投げ抜き188球完投勝利。逆転サヨナラ満塁ホームランでの決着は大会史上初めての出来事であった[1]。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
星稜 | 5 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 11 | 15 | 1 |
済美 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4x | 13 | 14 | 1 |
- [審判](球)鈴木 (塁)北田・高田・大槻
両チームスタメン[編集]
|
|