日本語の形容詞の活用
日本語の形容詞の活用とは、「日本語の形容詞の活用」である。トートロジーと見做されてもよい。
概要[編集]
教科書的な定義を述べても面白くなかろうから、クイズあるいはパズルの形で示す
「現在(中学校二年の国語教科書などに書かれていて)定説とされている理論は、日本語を母語としないコンピューターや外国人に対して万全であるか?」という話である。
結論としては、
- ア段音末尾形容詞 - 「赤い」「有難い」「浅い」「熱い」など。
- オ段音末尾 - 「遅い」など。
- ウ段音末尾形容詞 - 「低い」など。
- イ段音末尾形容詞 - 「みみっちい」「ばっちい」など。
- シ音末尾形容詞 - 「美味しい」など。
- エ段音末尾形容詞 - 文語の「猛き」「むくつけき」「かそけき」など。
の六種の活用型に分類されるのだが、ここからがややこしい。
理論[編集]
要するに、「五十音図」で説明しようとするとややこしくなる。
基本的には現代国語の文法においては「アオイウエ」の五種しかない。活用形は
- 連体形
- 連用形
- 終止形 - ただし現代語ではほとんど使われない。
「シ音末尾形容詞」である「美味しい」は丁寧語では「美味しゅうございます」だが、「しゅ」はラテン文字では「syu」なので 'i' 音が消えてしまう。「美味し!」は現代でも通用するが、一般的な食レポでは「美味(うめ)ぇ」くらいの語彙力しかないので、「ヤバェ」「コレヤベェっすよ」「いやこれ絶対にヤベェっす」とかいったコメントが氾濫することになる。
そんなわけで先の六分類になるわけだが、これで分類して安心していると「有難うございます」で盛大にずっこけることになる。
「有難うございます」は「有難い」からの派生語だが、「有難い」はア行音末尾形容詞なのだが、五十音図では「ア段」なんだけど指標音である「a」の音が消えてしまうのである!
これが日本語処理業界だったらどうなるか。同僚は「国文法」とか「活用表」とかいう話になると逃げ腰になり、上司は「そういう難しい理屈はワシはわからんのじゃ」「とにかくがんばれ」くらいの話になってしまう。だったら国文法学者に相談したところで「コンピューターのことは専門外なので ……」とかいって逃げ腰になるので孤立無援の四面楚歌状態になる。そうなると飛び降りとか首吊りとかしかねない。とりあえず本ページの記述で一人のメンタルが救われるなら私は本望だ。
人間生活との関わり・利用[編集]
「語幹」と「基本活用形」は異なる。なぜなら「語幹」は「かな表記したときに変わらない部分」であるゆえに、「指標音」が落とされてしまう。そのため五十音図の「行」にあたる「指標音が落ちたラテン文字表記」がいわゆる「語幹」となり、これは辞書的分類で片付くからである。形容詞の語彙はたかだか三百語チョイで 99.7% 以上の精度でテキストを処理できる。
ただ、そうなると形容詞だけで活用型が十種を越えたりするので、「国立四大の文学部を修了した」と胸を張って就職した奴が辞書管理担当に回されたら三ヶ月保たずに辞めたりした例がある。
脚注[編集]
関連項目[編集]
参考資料[編集]
- 中学校の教科書全般
- 中型辞典の終わりのあたりにある形容詞の活用に関する説明全般