携帯情報端末

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携帯情報端末(けいたいじょうほうたんまつ)とは、電子メモアドレス帳スケジュール管理ソフトなどがインストールされた小型機器である。パーソナルデジタルアシスタントを略してPDAと呼ばれることが一般的である。

概要[編集]

PDAの普及以前には電子手帳と呼ばれるものが存在していたが、PDAは必要なソフトウェアをインストールすることで機能を拡張できるなど電子手帳よりも自由度の高い端末であった。日本国内では1990年代後半から2000年代前半にシャープザウルスがビジネスツールとして普及して著名となった他、アメリカ発祥のPalmなどが日本市場に進出した。

スマートフォンのルーツの一つともされており、電話機能を持ったPDAがスマートフォンであると定義する人もいる。そのため、スマートフォン普及の起点となったiPhoneの登場やAndroidの普及以後、PDAの市場は急速に縮小した。
2023年現在、日本国内で一般向けのPDAを販売しているメーカーはほぼ皆無である一方、アメリカ発祥のPalmは、北米で堅実に生き残っている。

機能[編集]

スケジュール管理やアドレス帳、電卓機能などはどの機種でも備えているものが多い。メモ機能についてもタッチパネルの場合は手書き入力が可能なものもあった。 インターネットに接続できる機種の場合はメールの送受信や軽いウェブサイトであれば閲覧することも可能であった。

電子手帳とは異なり、パソコンと連携してデータの同期などを行うことができる機種が多く、末期のころはBluetoothやインターネットを通じてのデータ同期が可能なものもあった。

仕様[編集]

始めのころはモノクロ液晶で乾電池式のものも存在していたが、普及してくるとカラー液晶で内蔵バッテリー駆動の者が主流になった。OSは独自OS系やWindowsCEPalmOSなどの汎用OSが存在していた。 WindowsCEは全盛期のOSであるWindowsXPからの移植が容易であったため、Opera MobileなどのWebブラウザやSkypeなど、使い勝手はそのままに移植されたものも多い。

ストレージは少なく、256MB搭載とされていてもOSの占有などで実行容量が150MB程度だったりと、極めて少ないものである[注 1]。メモリも128MBと少なく、現在のパソコンやスマートフォンのスペックからすれば格段に低いものである。

駆動時間は使用状況や発売時期によっても様々であり、フルスペックで動作させると数時間でバッテリーが尽きる物から1日程度持つものまで多様である。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. SDカードなどで容量を拡張することはできる