懐炉
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懐炉(かいろ)とは自己発熱する素材や温めた物質を利用し、携帯して体などを温める暖房器具である。体を温める以外にもカメラの結露防止に使われるなど、体以外を温めることがある。
懐炉の種類[編集]
使い捨て懐炉[編集]
鉄粉の酸化作用を熱源とし暖をとる懐炉で、多くの人が懐炉といえばこれを連想するのではないだろうか。このタイプのものとしてはホッカイロ(白元→興和)が有名である。背中などに貼るタイプとポケットなどに入れる貼らないタイプがある。不織布で作られた袋の中に発熱するための各種素材が入っており、基本的に鉄粉を酸化させている。補助剤として活性炭も入っており、酸素の供給を促している。
白金触媒式懐炉[編集]
プラチナによる燃料の酸化作用を熱源とした懐炉で、「ハクキンカイロ」が代名詞である。歴史は古く、1923年に発売されて以来100年近く利用され続けている。 一見すると燃焼しているような見た目をしているが、実際には燃えているわけではなく、気化した燃料を触媒の作用で二酸化炭素と水に分解される酸化熱を利用する。 燃料は主に懐炉専用のベンジンやホワイトガソリン・ジッポオイルが指定されている。 使い捨て懐炉よりはるかに熱量を持っているので寒冷地においても問題なく使用することができる。
電池式懐炉[編集]
発熱素子の発する熱を利用した懐炉で、オイル注入の手間もなく、使い捨てのようにゴミも発生しないことから「エコ」の名を謳うものもある。発熱量は小さく、使い捨て懐炉より温まらないことも多い。懐炉の回路。