愛国無罪

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愛国無罪(あいこくむざい)とは、中国などで用いられるスローガンである。主に反日デモなどにおいて使用されることが多く、韓国では同様の意味でよりストレートに反日無罪として使用されることが多い。

概要[編集]

中国や韓国では反日教育が行われており、2012年に日本が尖閣諸島を国有化した際には中国国内で反日活動が激化した。この際には愛国無罪が叫ばれ、日系企業の建物や日本人への襲撃、日本製品の破壊などが賞賛されるような事態となっている。また、たとえ逮捕されたとしても罪に問われず釈放されたり、きわめて軽い刑になることは珍しくない。例えば2019年7月22日に韓国の釜山で発生した釜山総領事館侵入事件において、7人の韓国人大学生が正規の手続きを経て日本の大使館に入館後、突如大使館の庭に駆け込んで政治活動(日本への批判)を行ったものである。その後学生らは逮捕され、裁判にかけられたものの、宣告猶予という異例に軽い判決になったのである。韓国の不法侵入に該当する罪の法定刑よりも非常に軽く、愛国無罪と国民情緒法の合わせ技ともいわれている。

日本における愛国無罪[編集]

日本においても中韓の反日デモによる反中・反韓意識の高まりがあり、一部では過激な右翼的思想を持つネットユーザーが出現し始めた。いわゆるネット右翼であり、さらにこの一部にはネット上ではなく現実世界上で街宣活動や器物損壊事件などを起こすようになった。この行動について、右翼思想を持つ側からも批判はあったものの、当事者やそれを擁護する声には「日本のためであり、罪には当たらない」とする例が見られていた。このことは右翼内でもさらに批判が高まり、いわゆる過激なネット右翼が切り離されて先鋭化する要因にもなっていた。

2022年に発生した安倍晋三銃撃事件‎において、実行犯である山上徹也を指して「愛国者」とたたえ、減刑を求める嘆願書や留置所への差し入れが行われるなど、「愛国無罪」や「国民情緒法」を笑えない状況となっている。

関連項目[編集]