川越歴史博物館

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川越歴史博物館(かわごえれきしはくぶつかん)は、埼玉県川越市にある川越城川越藩に関連する歴史資料を展示する博物館である。

概要[編集]

河越太郎重頼等の武蔵武士河越城川越城川越藩忍者等に関する資料を展示する。3階の武具・甲冑では室町・戦国時代のものを中心に、様々な種類が揃い、珍しい馬の鎧もある。

河越城武蔵野台地の北端に位置する。なお近世より前は「河越」、近世以後は「川越」と表記する。

武蔵野国と武蔵国[編集]

川越歴史博物館サイトの「河越夜戦」の個所に「武蔵国」が1か所、「武蔵野国」が2か所登場する[1]。「武蔵野国」は「武蔵国」の誤記である、との指摘もあろう。しかし原文をじっくり読むと使い分けている形跡がある。そこで「武蔵野国」は誤記ではなく、現実に使われていたことがあったのではないかという疑義がある[2]。「武蔵野国」に関する学術論文に植木啓介(2018)[3]、あるいは高尾善希(2008)[4]、「『新編武蔵野國風土記稿』と『武蔵名勝図会』」[5]など多数がある[6][7]

施設[編集]

  • 1F 受付・展示室(川越藩の捕り物具・灯火具・陶磁器・他)
  • 2F 展示室(考古学資料・古鏡・川越城ゆかりの品・他)
  • 3F 展示室(武器・武具・甲冑・他)
  • 4F 事務所・収蔵庫

諸元[編集]

  • 名称:川越歴史博物館
  • 開館:10:00~17:00 年中無休
  • 入館料:一般:大人500円・子供300円(中学生以下)
  • 所在地:埼玉県川越市久保町11-8 喜多院北参道入口(成田山川越別院門前)
  • 交通:東武東上線川越駅(本川越駅)からバスで(東武バス上尾駅西口行きほか(埼玉医大経由)「下松江町」下車徒歩5分)

公式ページ[編集]

リファレンス[編集]

  1. 上杉氏と後北条氏との争い川越歴史博物館
  2. 現時点で文献調査は不十分なため、断定はできない。
  3. 植木 啓介(2018)「見学と行事 春季史跡見学 「武蔵野国誕生の歴史を歩く : 古墳・国府・神社」報告」東京都歴史教育研究会事務局、都歴研紀要 (55)、pp.69-78
  4. 高尾善希(2008)「村役人の選出と村の自治--武蔵野国入間郡赤尾村名主林信海日記から (日本近世史特集)」立正大学史学会 編 (96)、p.43~64
  5. 八王子市郷土資料館編(2010)「江戸時代に描かれた多摩の風景 : 『新編武蔵野國風土記稿』と『武蔵名勝図会』」八王子市教育委員会
  6. いつからいつまで存続したか、「武蔵国」と「武蔵野国」の範囲は異なるか、別の国名なのか、同じ国の別の表記か、などについては参考文献を参照されたい。現在、さらなる参考文献につき継続調査中。
  7. 立正大学史学会96号の目次をみても「武蔵野国」と記載されているのは確認できる。江戸時代に書かれた書籍のタイトルを間違えるということは考えにくい。